分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 絵画 |
所在地 | 一宮市大和町 |
所有者等 | 妙興寺 |
指定(登録)年 | 昭和29年(1954) |
時代 | 南北朝 |

絹本墨画白衣観音図
一幅 縦88.7cm、横41.0cm
一条の流れを背後に、渓流を前にして岩上に座す白衣の観音像であるが、岩石の皴法、流水の形様には宋元画の影響がかなり著しい。「良全筆」という落款があるので、良全により描かれたものとわかる。画家良全は、わからないことが多いが、嘉暦三年(1328)の年紀のある涅槃図(福井県本覚寺)があるので、ある程度活動時期がわかる。この画は大徳寺蔵牧谿筆の落款のある観音図にもとづくものと考えられ、乾峰士曇(1285~1361)の南禅寺在住時代の賛がある。