分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 絵画 |
所在地 | 愛知県美術館 |
所有者等 | 愛知県 |
指定(登録)年 | 昭和32年(1957) |
時代 | 江戸 文化年間(1810年代) |

紙本著色山紅於染図 (浦上玉堂筆)
一幅 紙本墨画淡彩 36.5×65.5cm
画面上部に「山紅於染」「玉堂酔作」の文字と「琴王」朱文方印と「白髯琴士」白文方印がある。山が紅で染めるより紅葉が紅いという意味の題である。横長の紙に水墨で前景の丘と後景の山並みの二層からなる情景を作る。前景には人物がいて、右から画面に入って橋を渡り赤や黄色に紅葉した樹林を抜けようとする。後景は横に連なる山並みを水墨の擦れた筆線で描きその上に朱を点じて、遠く紅葉する山様を表現する。玉堂の山水画中では赤や黄の明るい色彩が使われている作品である。浦上玉堂(1745~1820)は江戸時代後期の代表的な文人画家の一人。岡山池田藩士であったが寛政6年(1794)に2児を伴い脱藩して、諸国遊歴ののち京都に居を構え、文人画を描いたり琴を奏でたり風流人として生きた。