愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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絹本著色義朝最期図/絹本著色頼朝先考供養図
(けんぽんちゃくしょくよしともさいごず/けんぽんちゃくしょくよりともせんこうくようず)

分類 国・重要文化財
種別 絵画
所在地 美浜町野間
所有者等 大御堂寺
指定(登録)年 平成8年(1996)
時代 江戸
絹本著色義朝最期図

絹本著色義朝最期図

二幅 絹本着色 各225.5×173.8cm 美浜町野間大御堂寺蔵 「守信」印有り
義朝最期図は素槍霞によって段に分けられている。最下端には、手を棒に縛られた人物が荒菰の上に横たえられている。その上の段には、騎馬で逃げる人を追いかけ弓で射、邸内には刀を持って切り掛った乱闘場面が描かれる。さらに上段には、床の間の前に坐し対面する場面が描かれている。これらは、平治の乱に敗れ関東に落ちのびようとした源義朝が 野間長田庄司忠致父子の謀略で迎えた最期の様子が話の順に上から描かれている。最下段は頼朝による忠致父子の磔刑の場面を含んでいる。頼朝先考供養図は頼朝が上洛途上に野間に寄り父義朝の供養ために営んだ大法会のあり様を描く。堂の前に縦に居並ぶ僧侶の間の道を一人の僧が進む場面である。桟敷には繧繝縁上げ畳に位冠束帯の頼朝以下の武将たちが居並ぶ。両図とも最上部には遠景の山や林が描かれる。両画は一方の幅が横段構成に他方の幅が縦に画面を構成することで変化をつけてある。本図は尾張藩初代藩主義直が大御堂寺に寄進したと寺伝に言う。絵説き台本に「絵師は狩野探幽18歳の筆」とあり、探幽18歳の元和5年(1619)の作と伝える。本図の壺形「守信」印は『古画備考』に同形印が見られる。また、守信即ち狩野探幽の若書き作品に似た印影が見られる。探幽は16歳で幕府御用絵師となっていることから本作品は探幽作の可能性を残す。

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