愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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大恩寺山門(だいおんじさんもん)

分類 県指定
種別 建造物
所在地 豊川市御津町広石御津山5
所有者等 大恩寺
指定(登録)年 昭和29年(1954)
時代 寛文12年(1672)

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正面

正面

■指定理由

大恩寺は、後土御門天皇の勅願寺とされた名刹であり、境内は、総門、山門、本堂、大方丈、庫裏など浄土宗伽藍を形成している。
山門は、三間一戸の重層門で、屋根は入母屋造、本瓦葺で禅宗様を基調とする。大型の門である。県内の大型の重層門は、岡崎市の大樹寺三門、名古屋市の建中寺山門など類例が少なく希少価値が高い。

■詳細解説

上層内部

上層内部

大恩寺は、御津山と云い、浄土宗に所属する。文明年間の二代肇誉上人のときに現在地に移され、後土御門天皇の勅願寺となった名刹である。境内には、総門、山門、本堂、大方丈、庫裏などが建ち並び、浄土宗伽藍を形成する。
山門は、上層床組材の墨書によると、寛文12年(1672)の建立である。山門は、三間一戸の重層門で、屋根は入母屋造、本瓦葺で禅宗様を基調としている。規模は間口7.642m、奥行4.4mと大型の門である。両側面には階段が造られ、上層縁に昇降できるようになっている。下層では、柱は総丸柱で、組物は出組詰組(つめぐみ)を用いる。中央間には通路を通すが、現在扉は欠失している。上層では、柱間に両開き桟唐戸、花頭窓を開け、組物は禅宗様二手先詰組をおく。内部には尊像と羅漢像を祀る。この門は禅宗様であるが、上層屋根は扇垂木になっていない。愛知県内の大型の重層門は、岡崎市の大樹寺三門や名古屋市の建中寺山門など極めて少なく希少価値が高い。なお、当寺には天文22年(1553)建立の念仏堂(国指定)があったが、平成6年に火災に遭い焼失した。念仏堂は5間堂で、入母屋造、檜皮葺の仏堂であったが、岡崎の信光明寺観音堂と共に浄土宗史上において重要な遺構であった。(沢田多喜二)

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