愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

トップページへ戻る

定光寺本堂(じょうこうじほんどう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 瀬戸市定光寺町373
所有者等 定光寺
指定(登録)年 大正15年(1926)
時代 明応9年(1500)

※ 別ウインドウで開きます

正面

正面

■指定理由

定光寺は、建武3年(1336)の創建と伝える古刹であり、現在は臨済宗に属する。
本堂は、方三間で、入母屋造、屋根はこけら葺とし、主屋の周囲に裳階を取り付けた禅宗仏殿の形式をとる。

■詳細解説

内部架構

内部架構

寺は應夢山と云い、臨済宗妙心寺派に所属する。建武3年(1336)平心處斎禅師の創立という。その後の災害によって寺運は衰退したが、尾張藩祖徳川義直(源敬公)により復興された。本堂は、壁板墨書から明応9年(1500)に竣工したことがわかる。永正7年(1510)の大地震で大破し、天文3年(1534)に修復再興され、江戸時代にも修復が加えられた。そのため、南北朝、室町中期・後期、江戸期の建築様式が混入している。昭和14年(1939)の解体修理では、破損が進んで上層が失われていたものを同形式の仏殿に倣って復元された。
本堂は、方三間・入母屋造・こけら葺の主屋の周囲に裳階(もこし)をとりつけた一重裳階付の禅宗仏殿の形式で、円覚寺舎利殿(神奈川)、正福寺地蔵堂(東京)など臨済宗の中世の遺構にみられる。主柱は総丸柱で、組物は禅宗様の三手先詰組を用いる。裳階には三斗組、双折桟唐戸、花頭窓、弓連子をいれる。内部は一つの空間で、土間の後方に来迎柱をたて、前に禅宗様須弥檀をおく。来迎柱から前方の主柱にかけて大虹梁をかけ、前より1間入ったところに大瓶束をたて、頭貫をいれて二手先詰組をおく。須弥壇上の1間四方には鏡天井を張るが、その外1間通りは放射状の扇垂木をみせ、主柱と裳階柱の間は海老虹梁でつないでいる。禅宗仏殿特有の上昇感の強い空間構成になっている。(沢田多喜二)

前へ戻る