愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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曼陀羅寺正堂(まんだらじせいどう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 江南市前飛保町寺町202
所有者等 曼陀羅寺
指定(登録)年 昭和32年(1957)
時代 寛永9年(1632)

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外観

外観

■指定理由

曼陀羅寺は、浄土宗の古刹で、元徳元年(1329)後醍醐天皇の勅願により創建されたと伝える。
正堂(本堂)は、蜂須賀阿波守家政により、寛永9年(1632)に再建されたもので、桁行5間、梁間5間で、屋根は入母屋造、檜皮葺とし、正面に向拝一間、軒唐破風を付ける。
この地方の、江戸時代初期における浄土宗本堂の建築的特徴を知り得る貴重な遺構である。

■詳細解説

寺は、浄土宗の古刹で西山派に所属する。縁起によれば、元徳元年(1329)後醍醐天皇の勅願により、天真乗運の開基として創立されたという。境内は、正堂を中心に、西に曼陀羅堂、北に書院、庫裏を配して、南前方に南門、中門をおき、中門の東脇に地蔵堂を配置する。その他にも鐘台、宝蔵、塔頭8箇寺があり、寺域合わせて1万3千坪にも及ぶ広大な浄土宗伽藍を構えている。
正堂は、棟札によると、寛永9年(1632)蜂須賀小六家正が再建したものである。堂は、桁行5間(76.44尺)、梁間5間(65.20尺)、屋根は入母屋造、檜皮葺で前面に向拝1間、軒唐破風(のきからはふ)をつけ、正面を吹放しにするなど優雅な客殿風の建物である。間取りは、正面と側面に広縁をつけ、内方には前列に外陣、後列に内陣、両脇間を配する6室型である。内陣周りでは丸柱を用い、組物は出三斗(でみつど)、中備に間斗束(けんとづか)をおき、下に中敷居を入れて、結界(けっかい)をめぐらすなど仏堂風に造られている。この堂では、内陣に結界をめぐらす点や、両脇間の後方に位牌の間が独立していない点など浄土宗本堂としては古風な特徴を示しており、当地方の江戸時代初期における浄土宗本堂の建築的特色を知り得る貴重な遺構である。(沢田多喜二)

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