愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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曼陀羅寺書院(まんだらじしょいん)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 江南市前飛保町寺町202
所有者等 曼陀羅寺
指定(登録)年 昭和37年(1962)
時代 寛文3年(1663)~延宝2年(1674)

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外観

外観

■指定理由

曼陀羅寺は、浄土宗の古刹で、元徳元年(1329)後醍醐天皇の勅願により創建されたと伝える。
書院は、正堂(重要文化財)の北側にあり、桁行五間、梁間五間、屋根は寄棟造、銅板葺とする。
県内では、江戸時代初期まで遡る本格的な書院は極めて少なく、希少価値の高い建物となっている。

■詳細解説

内部

内部

曼陀羅寺は、浄土宗の古刹で西山派に所属する。縁起によれば、元徳元年(1329)後醍醐天皇の勅願により、天真乗運の開基として創立された。境内は、正堂を中心に、西に曼陀羅堂、北に書院、庫裏を配して、南前方に南門、中門をおき、中門の東脇に地蔵堂をおく。その他にも鐘台、宝蔵、塔頭8箇寺が残され、寺域併せて1万3千坪にも及ぶ広大な浄土宗伽藍を構えている。
書院は、歴代記によれば寛文3年(1663)から延宝2年(1674)の間に再建されたことが知られる。屋根は寄棟造、銅板葺で、書院造の建物である。規模は桁行12.4m、梁間11.4mである。部屋は5室で、南から西奥にかけて、主室にあたる大床(おおどこ)付の「鷹の間」、西隣に「鶴の間」、その北奥に居間にあたる床・付棚・書院付の「上欄の間」の3室をL字型に配して、「鷹の間」の北側に付属室2室をおき、広縁を矩折り(かねおり)にめぐらす。各部屋では、内法長押(うちのりなげし)を廻し、部屋境の襖には水墨画が描かれ、内法上には竹の節欄間をいれるなど書院造の特徴が見られる。愛知県内においては、江戸時代初期までさかのぼる本格的な書院は極めて少なく希少価値の高い遺構である。(沢田多喜二)

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