愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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羽田八幡宮社務所離れ(旧羽田野家住宅主屋)・蔵(旧羽田八幡宮文庫)・門(旧羽田八幡宮文庫正門)(はだはちまんぐうしゃむしょはなれ(きゅうはだのけじゅうたくしゅおく)・くら(きゅうはだはちまんぐうぶんこ)・もん(きゅうはだはちまんぐうぶんこせいもん))

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 豊橋市花田町字斉藤56-3他
所有者等 羽田八幡宮
指定(登録)年 平成12年(2000)
時代 社務所離れ:江戸中期(大正末移築)
蔵:嘉永元年(1848)
門:嘉永元年(1848)

※ 別ウインドウで開きます

社務所離れ

社務所離れ

■登録理由

社務所離れ(旧羽田野家住宅主屋)

図書館の先駆とされる羽田八幡宮文庫を主宰した神主の住宅主屋。文化9年(1812)に渥美半島の百々村から移築、さらに大正末年に現在地に移築された。木造平屋建、片入母屋造、桟瓦葺で、南面縁側の先に土庇を設ける。10畳主室の床棚構成に特徴がある。

登録の基準 造形の規範となっているもの
蔵(旧羽田八幡宮文庫)

近代的図書館の先駆とされる羽田八幡宮文庫の書庫。桁行3間、梁行2間の規模、切妻造、桟瓦葺、平入の標準的なつくりの平屋建土蔵で、書庫らしく南面に小さな窓を設けただけの閉鎖的な構えをとり、東面に1間幅の戸口を設けて社務所離れに繋げる。

登録の基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの
門(旧羽田八幡宮文庫正門)

豊橋駅西口近く、北西方に位置する羽田八幡宮の参道中程に西面して建つ。正面全幅10尺ほどで中央1間分を通路とし、両側2尺づつは腰を板張とした土壁とする。桟瓦葺の切妻屋根を架けた簡素な腕木門であるが、由緒ある文庫位置の目印として貴重。

登録の基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの

■詳細解説

蔵

門

社務所離れは、図書館のさきがけとされる羽田八幡宮文庫を管理した神主の住宅主屋である。文化9年(1812)に渥美半島の百々村から移築され、さらに大正末年に現在地に移築された。木造平屋建で、片入母屋(いりもや)造、桟瓦(さんがわら)葺で、南に面した縁側の先の土間上に庇(ひさし)を設けている。10畳主室の床棚構成に特徴がある。
蔵は、図書館のさきがけとされる羽田八幡宮文庫の書庫である。桁行3間、梁行2間の規模で、切妻(きりづま)造、桟瓦葺、平入の標準的な造りの平屋建の土蔵で、書庫らしく南側に小さな窓を設けただけの閉鎖的構えである。東側に1間幅の戸口を設けて社務所離れに繋げている。
門は、豊橋駅西口の北西方向に位置する羽田八幡宮の参道中ほどに西を向いて建っている。正面は全幅10尺ほどで、中央1間分を通路とし、両側2尺づつ腰を板張とした土壁である。桟瓦葺、切妻屋根の簡素な門であるが、由緒ある羽田八幡宮文庫の目印として貴重な建物である。『「文化庁登録説明資料」参照』

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