愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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龍影閣(旧名古屋博物館品評所)(りょうえいかく(きゅうなごやはくぶつかんひんぴょうじょ))

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 名古屋市熱田区神宮1-1-1
所有者等 熱田神宮
指定(登録)年 平成13年(2001)
時代 明治11年(1878)

※ 別ウインドウで開きます

西より南側を見る ガラス戸は後補材

西より南側を見る ガラス戸は後補材

■登録理由

博覧会場の品評所として建設。木造2階建、寄棟造の和風建築で、階下に18畳と16畳半の座敷、階上に10畳と上段付8畳(明治天皇御座所)を配置し、四周に廊下を巡らし、奥に階段室を設ける。棟梁は鈴木幸右衛門で、初期博覧会施設の遺構として貴重。

登録の基準 造形の規範となっているもの

■詳細解説

1階座敷西側を見る

1階座敷西側を見る

2階東側御座の間を見る

2階東側御座の間を見る

この建物は博覧会、展覧会場として明治11年(1878)9月名古屋区門前町(現名古屋市中区大須三丁目)に建設された、名古屋博物館の品評所である。落成記念として同年9月から11月に博覧会を開催したが、明治天皇の天覧に際し品評所2階はその御休息所になった。その後昭和7年(1932)庄内公園に移築され、昭和21年に渡辺製菓社長、野原新太郎の所有になり、同43年野原氏より熱田神宮に寄贈され、現在地に移築された。建築後2回移築されたが、博覧会開催時の絵、大正8年(1919)の聖跡写真と比較すると、外部にガラス戸を付け、2階に補強の柱を付け、正面玄関付近、背面の付属屋に増改築が認められるが、概ね建築当初の姿が保もたれていることが分かる。
主屋1階は中央に18畳、16畳半の座敷を中心に背面に納戸、階段を配し、周囲に半間の廊下を巡らす。主屋の和室は京間の尺度で作られている。玄関、応接室、背面控え室などは後補である。2階は10畳の和室2室で周囲に廊下を巡らし、背面に配膳室を配置する。
棟梁は鈴木幸右衛門で、初期博覧会建築の遺構として貴重である。(長谷川良夫)

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