愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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明治村三重県尋常師範学校・蔵持小学校(めいじむらみえけんじんじょうしはんがっこう・くらもちしょうがっこう)

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 犬山市内山1(明治村)
所有者等 財団法人 明治村
指定(登録)年 平成15年(2003)
時代 明治21年(1888)

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全景

全景

■登録理由

木造2階建、桟瓦葺、外壁は玄関部が漆喰塗、教室部が下見板張。軒先持送りと胴蛇腹の下に飾りパネルを付け、簡素な上げ下げ窓を配す。玄関部と1階廊下にトスカナ式円柱を配し、入母屋破風とポーチの扁平アーチを植物意匠で飾る。設計は三重県技師の清水義八。

登録の基準 造形の規範となっているもの

■詳細解説

入口

入口

三重県の県庁所在地、津市に師範学校として創建され、その後、同県名張市に小学校として移築された建物の、中央棟と翼屋の一部である。創建時は左右翼屋まで全体の間口が60mに及ぶ長大な建物であって、10mを超える軒高、13mを超える棟高がその壮大さを偲ばせる。設計は県の技師として三重県庁舎(国指定重要文化財、明治村)などを作った清水義八である。
屋根は桟瓦葺、中央棟前後の入母屋破風を和風の植物彫刻で縁取り、破風中央部に懸魚様(げぎょよう)の飾りを吊り、その中心に菊の御紋章を掲げている。軒先持送り、胴蛇腹(どうじゃばら)下の飾りパネル、玄関ポーチと背面1階廊下のトスカナ式列柱、玄関ポーチの扁平アーチとその装飾など、和風と洋風を自在に取り混ぜた意匠である。特に、正面鬼瓦、扁平アーチ下端の受けなどは寺社の細部意匠に極めて似る。全体に設計者が扱いなれた意匠を組み合わせている感があるが、一本だけ異質な柱がある。玄関ホール奥から2階への階段口の柱で、フルーティング(溝彫)が施され、柱頭にはアカンサスを模した葉飾りが付く。(西尾雅敏)

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