分類 | 国・登録文化財 |
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種別 | 建造物 |
所在地 | 豊田市中金町前田765-2他 |
所有者等 | 名古屋鉄道株式会社 |
指定(登録)年 | 平成19年(2007) |
時代 | 駅舎:昭和5年(1930) プラットホーム:昭和初期 |
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駅舎
■登録理由
駅舎
市中心部の東北、約10km東北にある名鉄三河線の旧終着駅。道に南面する桁行14m、梁間3.6m、切妻造鉄板葺の木造平屋建で、ホーム側に上屋を付ける。内部は東半を待合室、西半を駅員執務室等とする。外装は下見板張、腰一部竪板張。地域の歴史を伝える。
登録の基準 | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
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プラットホーム
旧西中金駅駅舎に接して北側に位置する。延長36m、幅3.7m、高さ1.0mの東西に長い直線状の構造物。花崗岩の谷積で築き、上部には五角形の石材を据えて形状を整える。上屋を付けない簡素なつくりで、駅舎とともに田園に馴染む鉄道景観をつくり出す。
登録の基準 | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
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■詳細解説

プラットホーム
豊田市中心部の東北、約10km東北にある名鉄三河線の旧終着駅である。駅員執務室に掛けられた木製の札の記載によれば、昭和3年(1928)1月20日開業で、駅舎の設立は昭和5年(1930)である。計画上はこの駅よりさらに鉄道を延ばして足助と結ぶことになっており、そのための用地確保が進んでいたが、昭和33年(1958)に断念された。その後、平成16年(2004)4月に名鉄三河線の猿投・西中金間は廃線となった。
駅舎建物は国道153号(飯田街道)沿いに平行して走る線路との間に建てられ、切妻造鉄板葺の木造平屋建で、ホーム側に上屋をつける。建物規模は桁行7間半、梁間2間の横長の長方形平面を基本とし、それを東西方向に大きく3つの空間に分けている。東側の4間を待合室、中間の2間分を駅員執務室、そして西側の1間半を休憩室とする。外装は下見板張で、腰壁の一部を竪板張とする。
プラットホームは駅舎に接して北側に位置する。延長36m、幅3.7m、高さ1.0mの東西に長い直線状の構造物である。花崗岩の谷積で築き、上部には五角形の石材を据えて形状を整える。上屋を付けない簡素な造りで、駅舎とともに田園に馴染む鉄道景観をつくり出している。(野々垣篤)