愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

トップページへ戻る

岡崎信用金庫資料館(旧岡崎銀行本店)(おかざきしんようきんこしりょうかん(きゅうおかざきぎんこうほんてん))

分類 国登録
種別 建造物
所在地 岡崎市伝馬通1-58
所有者等 岡崎信用金庫
指定(登録)年 平成20年(2008)
時代 大正6年(1917)、昭和25(1950)・34(1959)・57(1982)年改修

※ 別ウインドウで開きます

全景

全景

■登録理由

旧東海道沿いの角地に建つ。建築面積302㎡、鉄筋コンクリート造、2階建一部3階、スレート葺。塔屋を含めたリズミカルな外観は御影石と煉瓦で構成する。ルネッサンス様式を基調としながら、当時流行していた幾何学的意匠も織り交ぜ、多彩な表情をみせる。

登録の基準 造形の規範となっているもの

■詳細解説

正面外観

正面外観

岡崎信用金庫資料館は、大正6年(1917)4月、旧東海道に面する伝馬通に岡崎銀行本店として建築されたものである。明治末期から昭和初期に掛けて、名古屋を中心とする東海地方で数多くの近代建築を残した建築家・鈴木禎次が設計した。鈴木禎次は、名古屋で最初の鉄筋コンクリート造の共同火災保険名古屋支店を大正2年(1913)に建築するが、同じ年に、石造の三井銀行名古屋支店も竣工させている。ということで、鈴木禎次にとっての大正前期は、鉄筋コンクリート造と組積造を模索した時期である。旧岡崎銀行本店は鈴木禎次の組積造の棹尾(とうび)を飾るものである。
この建物は、昭和20年(1945)7月の空襲で外殻部のみを残して焼失したが、これは、外郭がレンガ造で、床などが木造であったためである。修復後の昭和25年(1950)より岡崎商工会議所ビルとして使用された。昭和57年(1982)11月から岡崎信用金庫資料館として利用されている。一連の改修の中で、2階建てレンガ造は鉄筋コンクリート造により補強されている。
鈴木禎次は、西洋古典の復興様式であるルネサンス様式を得意としたが、この建物も基本的のその様式に従っている。外観は、赤レンガの壁体の要所に白い御影石を配するというもので、時代を反映するものである。
この建物では、南側正面玄関の上部にある2本の丸柱、階段棟やパラペットの幾何学的な扱いや細部の強調など、鈴木禎次のデザインの手堅さを味わうことができる。

前へ戻る