
■登録理由
拝殿前方の鳥居脇に建ち、桁行3.5m梁間2.9m、木造平屋建、切妻造、茅葺型銅板葺である。円柱を四方転びに建て、豕扠首組で棟木を受ける。素木の直材を基本とし、神明造を基調とした本殿などと調和した外観を持ち、統一感のある境内景観を形成している。
登録の基準 | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
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■詳細解説

北側より
手水舎は、木造、切妻造、銅板葺の屋根であり、白木造の直線的で装飾がなく、本殿、幣殿及び拝殿と似た意匠を用いている。四隅に柱を建てた簡素な構造をしており、天井は化粧垂木をあらわし、四隅の柱はそれぞれ内側に傾斜している。本殿、幣殿及び拝殿と意匠は似るが棟札に角南隆の名前が見えないことから、角南は設計に関与していないものと推定される。