分類 | 県指定 |
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種別 | 工芸 |
所在地 | 名古屋市熱田区 |
所有者等 | 熱田神宮 |
指定(登録)年 | 昭和43年(1968) |
時代 | 鎌倉 |

鐃鈸(建武五年在銘)
径28.6㎝ 総高4.9㎝ 甲盛高4.6㎝ 厚さ0.2㎝
響銅(さはり)製で、鋳造後に鍛造を加え、一部に轆轤仕上げがみられる。甲裏は槌目仕上げで、そこに以下の通り建武五年(1338)の針書銘がある。
奉施入 熱田太神宮 鉢一具 建武五戊寅七月 日 権座主祐尊(花押)
これは、いわゆる寄進銘であり、その製作時代は形などから教王護国寺にあるもの(文保二年<1318>針銘)と同じもので鎌倉期にさかのぼるものと考えられ、現存する鐃鈸としては古いものに属する。
なお、鐃鈸とは2枚を一揃とし、読経に合わせ法要の式に用いる楽器の一種である。