分類 | 県指定 |
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種別 | 工芸 |
所在地 | 名古屋市熱田区 |
所有者等 | 熱田神宮 |
指定(登録)年 | 昭和47年(1972) |
時代 | 鎌倉 |
火焔・胴のみ 火焔高269㎝ 同巾230㎝ 胴径92㎝ 胴長67㎝
舞楽の楽太鼓として使用される太鼓で、本来は左方・右方が対になり、左方舞・右方舞にあわせて打分けられる。左方は雲上の鼉龍1双、右方は鳳凰1双をそれぞれ浮彫にした火焔を用い、火焔の尖端には日月の象(かたどり)を置く。
太鼓の革面と尖端の象などを欠くが、本作は左方の太鼓である。胴は一木を刳り抜いて作り、内部は布着せの朱塗り、周縁に太い鉄輪をはめ、内側に細い鉄輪を2輪、上部に鉄製の取手を付す。本来極彩色が施されていたのであろうが、現状は剥落して木地が露出する。
火焔ならびに竜の彫刻は鎌倉以前と考えられる。これに類するものとしては唐招提寺に天平時代のものとして存在するだけである。