分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 工芸 |
所在地 | 名古屋市熱田区 |
所有者等 | 熱田神宮 |
指定(登録)年 | 昭和5年(1930) |
時代 | 南北朝 |
長さ22.6㎝
両鎬造。やや身幅広く鎬は高い。鍛えは柾目よくつみ、地沸厚くつき、地景入る。刃文は直刃調に小のたれ小互の目交じり、匂口明るく、沸つき刃中に砂流し、刃縁にほつれかかり、金筋入る。帽子は直ぐに焼幅広くなり掃かける。彫物は表裏鎬上に細樋をかく、茎は生ぶで目釘穴1個。
銘は二字銘、上の字がいわゆる「研留り」にかかりて少し不鮮明なるも包と判読し得られる。
作者包利は包永を祖とする大和国手掻派の刀工で、銘鑑に貞和(1345~50)頃とあるものに該当する。地沸厚くつき、刃にも沸深くついて明るく、ほつれて砂流しかかり、焼幅も先で広くなるなど、剣ながら手掻派の特色がよく表れている。