分類 | 国・重要文化財 |
---|---|
種別 | 工芸 |
所在地 | 名古屋市熱田区 |
所有者等 | 熱田神宮 |
指定(登録)年 | 昭和62年(1987) |
時代 | 室町 |

金銅装唐鞍
金銅装唐鞍 1具 前輪高29.5㎝ 居木長41.1㎝
附 黒漆鞍 2背 各前輪高30.0㎝ 居木長39.6㎝
飾鞍図 1巻
唐鞍・黒漆鞍共に熱田神宮の神事に用いられたものである。唐鞍には鐙・轡・銀面・杏葉や鈴を付した胸繋等が具備し、飾鞍の古い制をよく伝えている。その鞍橋(くらぼね)は全体を金銅板で張り包んだ鏡鞍と称されるもので、その遺例は数少ない。鎌倉期の鞍に比して前輪の厚みが薄く、居木幅も狭い。居木裏に宝徳3年(1451)の修理銘があることから、その製作は室町初期とみられる。黒漆鞍は朝使に倣った郷代(卿代)・補代両頭人が使用したもので、この鞍も、ほぼ同時期の製作とみられる。