愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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鉄地金銅張馬具(てつじこんどうばりばぐ)

分類 県指定
種別 考古資料
所在地 名古屋市熱田区
所有者等 熱田神宮
指定(登録)年 昭和43年(1968年)
時代 古墳
鉄地金銅張馬具

鉄地金銅張馬具

慶応3年(1867)川崎六三ほか14名によって熱田文庫に奉納された鉄地金銅張馬具一式である。
馬具の内容は、轡1式、棘葉形杏葉4個、雲珠1個、辻金具3個、長方形金具等4点の合計13点である。
轡は、楕円形鏡板に銜(はみ)を連結した轡で、鏡板には十字文が透かされている。引手(ひって)はない。
棘葉(きょくよう)形杏葉は、忍冬文を透かし彫りにした精巧なもので、福岡県沖ノ島遺跡では類似の忍冬文透かし文様を鉄地金銅張台板の上に鋲留めした精巧なものが出土しているが、これに次ぐ優品である。
雲珠(うず)には頂部に六弁の花形座と宝珠飾りをもつ伏鉢がある。脚は大部分が欠損していて8本あったことがわかる程度である。辻金具は、3個すべて伏鉢上部が失われているが、薄く精巧な作りである。脚がいずれも欠けているが、痕跡から全6本(残存5本)のもの1個、全4本(残存3本のものと、残存1本のものあり)のもの2個である。いずれも精緻な作行きでかなりな豪族の古墳から出土したことを想像させる。
神宮西方には天保8年(1837)に須惠器や馬具の発見された白鳥古墳があるが、古記録によれば、剣菱形杏葉や装飾付須恵器の出土があり、本例より時代的には古い。従って本例は6世紀末~7世紀初頭の作であろう。

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