愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)

分類 県指定
種別 考古資料
所在地 豊川市一宮町(豊川市民俗資料館)
所有者等 豊川市
指定(登録)年 昭和54年(1979年)
時代 奈良
海獣葡萄鏡

海獣葡萄鏡

海獣葡萄鏡 径13.8㎝ 内矩径8.6㎝
この鏡は、1960年に(旧)一宮町大字大木字山ノ奥に所在した森月1号墳から鉄刀一振りとともに出土した。
海獣葡萄鏡は、鏡の裏面に獅子などの禽獣文と葡萄唐草文を浮き彫り風に鋳出した鏡で、中国の唐代前半期(7世紀後半~8世紀初)につくられた。舶載品は、高松塚壁画古墳、法隆寺五重塔心礎出土品や香取神宮、大山祇(やまつみ)神社の伝来品が知られている。出土した鏡は、舶載品ではなく、手持ちの鏡から型取りをして鋳造した、いわゆる踏返(ふみかえし)品であって、鋳上がりは良くはない。紐は横を向き仰ぎ見る獣形で、内区には5獣を、外区には葡萄唐草を巡らし鳥文を7体配している。この鏡と同型の鏡は、東大寺法華堂天蓋鏡、奈良県天理市クレタカ山火葬墓出土鏡等が知られている。
県下では海獣葡萄鏡は他に西幡豆の2面が知られているが、古墳から出土したのは、当鏡が唯一の例である。
参考文献
一宮町教育委員会『一宮の文化財』1988
奈良文化財研究所 飛鳥資料館『海獣葡萄鏡研究図録 東アジア金属工芸史の研究9』2007

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