愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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横矧板鋲留短甲(よこはぎいたびょうどめたんこう)

分類 県指定
種別 考古資料
所在地 名古屋市瑞穂区(名古屋市博物館)
所有者等 名古屋市
指定(登録)年 昭和59年(1984年)
時代 古墳
横矧板鋲留短甲

横矧板鋲留短甲

この短甲は、横長の鉄板を前胴・後胴ともに7段に積み鋲留したもので、前胴高35cm、後胴高45cm、胴部裾径38.5cmを測る。右前胴部が開閉する型式をとり、後胴の押付板が覆輪を伴わず、その上縁が内側に折り返されるという構造上の特徴を持っている。部分的に欠損したところがあるが、構造及び製作技法のよく判る県内唯一の資料であり、考古学的な価値の高いものである。製作年代は5世紀中葉から後葉とみられる。
付けたりの資料は、短甲の伴出遺物であるが、このうち鉄地金銅張剣菱形杏葉や木芯鉄板張輪鐙のような馬具資料も県内出土例が乏しく、貴重なものである。特に剣菱形杏葉は先端が尖らず、滴状を呈する形状で、古式の様相をみせる特徴あるものであり、木芯の輪鐙も同様に古式である。
これらの資料については、一括して岡崎市内の古墳に副葬されていたと伝えられている。現在、それを特定することは困難であるが、これらが同一古墳から出土したとする蓋然性は高い。武具、馬具ともに製作時期がほぼ同じ頃と推定でき、遺物の保存状況の類似性も強いからである。

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