分類 | 国・重要文化財 |
---|---|
種別 | 書跡 |
所在地 | 名古屋市中区 |
所有者等 | 七寺 |
指定(登録)年 | 明治33年(1900年) |
時代 | 平安 |
大中臣安長と女弟子民氏が願主で勧進僧は栄芸と栄俊が当り、安元元年(1175)より治承四年(1180)の5年の歳月を費やし書写された。はじめは巻子本だったが、現在は折本になったものもある。表紙は花瓶文の蝋箋を用い、外題(げだい)を金泥や銀泥で書いてある。
料紙は大般若経は褐色斐紙、他は黄楮を用い、巻末に印記があり、所々に小印仏(いんぶつ)がみられる。法隆寺・石山寺・中尊寺の一切経や神護寺経・荒川経に次ぎ古いものである。
大般若経唐櫃6合の中蓋の表に釈迦十六善神・般若十六善神などを配した蒔絵があり、裏に朱漆書きの起請文や置文がある。他の24合の中蓋には諸尊をみない。唐櫃は黒漆塗り覆蓋作りの6脚付となっている。