分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 書跡 |
所在地 | 名古屋市中区 |
所有者等 | 大須観音宝生院(真福寺文庫) |
指定(登録)年 | 明治38年(1905年) |
時代 | 鎌倉 |
縦26.5㎝横21.2㎝
天禄元年(970)、源順門下の源為憲が太政大臣藤原為光の長子松雄君(後に誠信)のために書いた教養書で、各知識を反復暗唱しやすいように、短句にし、簡明な説明を付す。手習歌「大為尓」や「九々」など文芸史上興味深い資料が多く、平安時代の貴族子弟の教養学習のあり方を伝えていて貴重である。また、同類の『二中歴』・『簾中抄』・『拾芥抄』などの先駆をなし、これらの成立に大きな影響を与えた。
本書は唯一の伝本で、弘長3年(1263)の書写。巻首・序があり、袋綴で紙数38枚からなっている。奥書に「于時弘長三年二月五日於山田亭愚息行文書写之少々加愚筆畢」とある。