分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 書跡 |
所在地 | 名古屋市中区 |
所有者等 | 大須観音宝生院(真福寺文庫) |
指定(登録)年 | 明治38年(1905年) |
時代 | 鎌倉 |
巻第十二 縦28㎝横963.5㎝
巻第十四 縦29㎝横14m6㎝
嵯峨天皇から後一条天皇まで17代約200年間にわたる68人の漢詩文427編を、中国の『文選』や『唐文粋』の体裁にならって藤原明衡が編集したものである。
本書は巻子本で界線があり、巻第十二は鎌倉時代初期の書写で朱墨訓点注付である。
巻首を欠いており、第1紙は月次の一部で、現存しており、本文は「前中書王髪落詞」の中途から始まっているが、諸本に多い当巻の欠字を補うことができる。巻第十四は弘安3年(1280)の書写で、本文は朱墨訓点があり、奥書に「弘安三年七月九日酉尅計書写畢幸順(花押)」とあり、さらに別筆で「正応元年夷則九日 以家説授申已訖 散木藤淳範」の追記がある。