分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 書跡 |
所在地 | 名古屋市南区 |
所有者等 | 笠覆寺 |
指定(登録)年 | 大正9年(1920年) |
時代 | 平安 |
縦23.8㎝ 横918㎝
表紙は薄紫地に金銀の箔(はく)を散らし、霞引(かすみびき)がある。見返(みかえ)しは金銀砂子散らしで後代のものである。料紙は白・縹(はなだ)・紫・緑・黄の六種の色紙を用い、料紙39枚には1紙14行の金界を引き、上下の欄外に金銀泥で蝶鳥草花を描き、軸は鍍金撥型の華麗な装飾経である。経文は和様の楷書としてよく整った書体で書かれ、側筆を用いて、やや扁平で柔和な趣きがあり、優美な装飾料紙に映えて趣味的な平安時代の写経の様相がうかがわれる。