分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 書跡 |
所在地 | 名古屋市東区(名古屋市蓬左文庫) |
所有者等 | 名古屋市 |
指定(登録)年 | 昭和29年(1954年) |
時代 | 鎌倉 |
巻子本 紙本墨書 墨界 15字 料紙斐紙 縦28.5㎝ 長さ4m63㎝~10m66㎝
北魏の賈思(かし)が庶民便覧のために農耕・調理法から家畜の飼育まで論じた漢籍農書で、著作年代は北魏末年から東魏の初年(530~550)の間と推定される。この本は、南宋版を底本とした現存最古の書写本で、宝治2年(1248)・仁安元年(1166)のもと奥書、文永11年(1274)の金沢文庫創始者北条実時自筆奥書がある。後に徳川家康の手に移り、死後遺命によって尾張藩祖徳川義直に譲られた駿河御譲本の1つである。巻首には「金沢文庫」の墨印の「御本」朱印が押されている。紙背文書には北条氏関係の文書50余通がある。