分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 書跡 |
所在地 | 西尾市亀沢町(西尾市岩瀬文庫) |
所有者等 | 西尾市 |
指定(登録)年 | 昭和32年(1957年) |
時代 | 室町 |

後奈良天皇宸翰御般若経
紺紙金字 金罫 1行17字詰 奥宛書「参河国」 縦24㎝横37.6㎝
後奈良天皇が三河国一宮に庶民の福祉を祈願し奉納したものである。天文8年(1539)、気候不順で8月に洪水、さらに蝗害も加わり諸国は凶作となり、翌9年の春には諸国飢饉の上、悪疫も流行し天下惨状を極めた。天皇は痛嘆し嵯峨天皇以来の慣例に従い般若心経を書写し、山城国醍醐寺三宝院の義尭僧正を禁中に召して、5日問にわたり不動法を行って供養させた。さらに天皇は宸翰の心経を諸国一宮に奉納した。現存しているのは、この1本をはじめ、肥後・周防・甲斐・伊豆等、数本にすぎない。