大府市でミカンとカキを栽培する稲葉きみ子さんは、愛知県知事が認定する愛知県農村生活アドバイザーであり、大府市農業委員会の委員を3期務めた経験を持ち、現在はあいち知多農業協同組合の理事を務める地域の女性の社会参画をけん引するリーダーです。1996年からジャムとジュースの委託加工による商品化を始め、2006年「工房いなばっち」を起業し、自宅脇の車庫を改装した加工場で焼き菓子の製造を始めました。
「工房いなばっち」の加工品は、農業者のネットワークを活かした地域の原材料を使用することにこだわり、地域の直売所(げんきの郷)で売る“地産地消”を実践したものです。「この味、心をま〜るくします」をキャッチフレーズに、食べる人の心をつかむ味を目指し、日々生産・加工に汗を流しており、小松菜と米粉を使用したシフォンケーキ、ミカンマーマレード入りのマドレーヌが人気の商品です。
日々研究に努め県内外に視察にも行く行動派の稲葉さんは、多忙ですが、キラキラと輝いています。直売所では好評で、年々販売量が増えているそうです。
写真1 店内の様子
写真2 マドレーヌ(左)とシフォンケーキ(右)
農業水産局農政部農業経営課普及・企画グループ
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