十六ササゲは、愛西市及び稲沢市の特産品です。生産の歴史は古く、大正4年には愛知県内で121haの栽培があったとされ、「あいちの伝統野菜」にも選定されています。現在、愛西市では旧八開地区を中心に約60戸、約2haで栽培されています。
写真1 栽培の様子
ササゲはマメ科ササゲ属の作物で、インゲンとは違う作物です。十六ササゲは長さが30cm程度で、種子が肥大する前の若い莢を青果として食べます。
収穫は、早朝に手作業で行われ、収穫物は自宅へ持ち帰り、長さや曲がり等を選別し、10本揃えて1束に束ね、出荷ダンボールに50束入りとして名古屋や岐阜の市場に出荷しています。
写真2 出荷物
主に愛知県尾張地域と岐阜県を中心に十六ササゲを消費する食文化があり、地産地消の野菜です。盛夏にできる代表的な夏野菜で、和え物、煮物、炒め物、てんぷらで食されます。
また盆には仏壇のお供え物として関西地方でも消費されています。
写真3 地域の食文化に息づく十六ササゲ
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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