昭和26年に扶桑町の4Hクラブ会員が岐阜県から種子を導入し、守口大根を試作したのがきっかけとなり、翌27年には生産者組織(現、扶桑町守口大根漬物組合)が結成されました。
現在、組合員数は9戸です。平成26年度の栽培面積は約9ha、出荷量は約205tの予定です。契約栽培が行われており、それにより出荷量等が決められています。
根部の直径は約2.5cm程度ですが、長さは120cmほどにもなります。最も長いものでは180cm以上にもなります。
そのため、柔らかく均質な土壌が1.2m以上堆積しており、土壌の通気性が良く地下水位が低いことが栽培地の条件となります。
12〜1月に収穫された守口大根は第一次加工の塩漬けから始まり、時間をかけて何度も酒粕や味醂粕に漬け替えられ「守口漬」となります。
写真1 守口大根の植付けから出荷まで
@ トレンチャーによる播種前の深耕作業
A は種から約2週間後
B は種から約7週間後
C ハーベスタを利用した収穫
D ほ場で茎葉部を切断して結束
E トラックで出荷される守口大根
写真2 守口大根の塩漬け(1次加工)
扶桑町守口大根漬物組合では優良な形質の守口大根を残していくため、母本選抜を毎年実施し、共同で採種ほを運営して優良種子を確保しています。
平成25年11月に、「世界一長いダイコン」の項目で、ギネス世界記録に公式認定されました(191.7cm)。
写真3 母本選抜のために並べられた守口だいこん
写真4 ギネス認定の様子
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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