センリョウ

  岡崎市特産                【令和元年10月28日掲載】

                

生産の歴史

 岡崎市のセンリョウは、昭和27年頃、ブドウ農家の補完品目として導入されました。半日陰を好み、マツ林での林床栽培に向くことから、市の北部の中山間地域で栽培が拡がり、昭和36〜37年には市場出荷が開始されました。昭和60年頃、松枯れなどによりセンリョウ栽培に好適な環境が失われると、ブドウ棚を利用して竹すで遮光する「すがき栽培」などの工夫がされるようになりました。  
 近年では、間伐したスギ林やヒノキ林での林床栽培を中心に、年間に約6万本が生産、出荷されています。生産組織として、岡崎駒立千両組合、あいち三河農協花木部会、額田地域センリョウ栽培研究会があり、良品生産に向けて各々研さんを積んでいます。

品目の特徴

 センリョウ科の常緑広葉樹で、年末に艶やかな赤や黄色の実をつけます。漢字では「千両」と書き、マンリョウ(万両)やヒャクリョウ(百両)とともに、縁起のよい植物として昔から日本人に親しまれてきました。毎年12月には、全国各地の花き市場で「千両市」が開催され、年末の風物詩として賑わいをみせます。花言葉は「富貴」、「財産」、「恵まれた才能」など。

ちょっと一言

 緑の葉と赤い実のコントラストが美しいセンリョウは、お正月の生け花にはもちろん、クリスマス用のアレンジなどにも用いられます。きちんと管理をすれば、切り花でも1か月から1か月半ほど実を楽しむことができますよ。

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写真1 真っ赤な身を付けたセンリョウ

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写真2 林間のセンリョウ畑

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写真3 センリョウの花

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写真4 赤くなる前のセンリョウの実

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写真5 センリョウの出荷の様子

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写真6 年末年始を彩るセンリョウ

 

執筆:西三河農林水産事務所 農業改良普及課


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