渥美白花絹莢えんどう

                                      【平成19年8月16日掲載】

 明治末期から渥美郡(現・田原市)一円で栽培されていた12月から収穫できる早出し白花の蔓性エンドウといわれています。温暖な気候を活かして、稲わらで風よけを作り、支柱を使わず、この稲わらに蔓を巻きつけていく栽培がされていました。草丈はあまり高くならず1m程度で、莢の色がやや淡いです。


          写真1 渥美白花絹莢えんどう
写真1 アスパラガス


第1表
 栽培体系
第1表 栽培体系

●ほ場の準備

 10m2当たり苦土石灰を1kgまいて土を起こし、は種の1週間前に基肥として窒素成分で70g(窒素7%の化成肥料で1.0kg)、ようりん0.4kgとたい肥10kgを施用します。エンドウの根は多湿に弱いので、幅150cm、高さ20cm程度の高うねとします。

●栽培管理

1 は種と間引き

 9月に1条まきで、15cm間隔に深さ2〜3cmの浅い穴を掘り、1カ所に3〜4粒ずつは種します。発芽して草丈が7cm程度になったら、1か所に2株残して間引きます。

第1図 は種の方法
    第1図 は種の方法

2 支柱立てと追肥

 草丈が10cmくらいになったら2〜3cm間隔に支柱を立て、誘引ネットを張り、巻きひげを絡ませて株を安定させます。1回目の追肥は結莢開始期、2回目は収穫中期に10m2当たり窒素成分で40g程度施肥します。

第2図 支柱の設置と誘引の方法
    第2図 支柱の設置と誘引の方法

●収穫

 花が落ちて約15日で収穫時期となります。莢は平らで、外から子実の形がはっきり分からないうちに収穫します。


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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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