キャベツ


写真1 キャベツ
写真1 キャベツ


写真2 キャベツの栽培畑
写真2 キャベツの栽培畑

 キャベツは病に効く薬として、ローマ時代から食べられていました。胃腸薬の名前にもなっている「キャベジン」はビタミンUの別名で、胃壁の粘膜を丈夫にして、傷ついた胃壁の回復を助ける働きがあります。
 アルコールによる胃炎の予防にもなります。



●ここがポイント

 秋まきは、害虫の発生が少なく、作りやすいです。しかし、あまり早まきすると、春にとう立ちして収穫できない場合があります。
 暑さと乾燥に弱いため、忘れずにかん水します。さまざまな品種を組み合わせると、長期間収穫できます。



●準備しておくこと

 排水が悪いと結球しにくいので、排水溝は必ず作ります。



●まきどき

 夏まき:7月下旬〜8月中旬
 秋まき:9月上旬〜9月中旬



●植えどき

 夏まき:8月下旬〜9月上旬
 秋まき:10月中旬〜11月上旬



●品種

 夏まき:おきな、錦秋、うずしお
 秋まき:金系201、金盃



●つくりやすさ

 易



1 種まき

 条間10cm、種の間隔3cmでまきます。乾燥防止のため、切りわらを散布するとよいです。
 肥料は、10m2当たり堆肥30kg、苦土石灰2kg、化成肥料1kg施用します。

種まき


2 育苗管理

 子葉展開時および本葉2枚時に、込み合っている所を間引きます。かん水は、本葉2枚目までは、朝に十分行います。

育苗管理


3 畑の準備

 幅70cm、高さ10cmの畝を作ります。排水が悪い所では、高さ20cm程度の高畝にします。
 基肥は、10m2当たり堆肥20kg、化成肥料2kg、ようりん1kg、苦土石灰2kg施用します。

畑の準備


4 植え付け

 本葉5〜6枚のころ、深植えとならないよう丁寧に植えます。
 植える前にかん水をして、鉢の乾きを防ぎます。

植え付け


5 追肥・土寄せ

 夏まきでは植え付けて1カ月後、秋まきでは2月上旬に追肥します。このころから基肥の効果がなくなってくるので、追肥は必ず行います。外葉が大きくならないと、大きな玉になりません。
 肥効を安定させ、株の倒伏を防ぐため、土寄せをします。土寄せもしないと、株が転んでしまいます。

追肥・土寄せ


6 病害虫防除

 秋の雨が多いと、葉の縁から枯れてくる黒腐病が発病しやすいです。また、害虫はヨトウムシ、アオムシ、コナガが発生しやすいので、防除を行います。



7 収穫

収穫

 手で押さえて固くなっているものから収穫します。固くなってから長い間畑に置くと、裂球やとう立ちします。先がとがってきた株は、とう立ちするものです。
 夏まきの場合:10〜11月
 秋まきの場合:5〜6月


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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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