チンゲンサイ

                               【平成19年7月20日掲載】

 中国野菜のチンゲンサイは、すっかり日本の食生活に定着し、年間を通じて利用される野菜となりました。くせのない味は素材として扱いやすく、料理の中に鮮やかなグリーンの世界を演出してくれます。ビタミン類、カルシウム、食物繊維を多く含むため、高温ですばやく炒める料理が栄養的には向いています。

          属性
写真1 


第1表
 チンゲンサイの栽培体系
第1表 チンゲンサイの作型

●ここがポイント

 涼しくなってからは種する秋まきが失敗なく作りやすいでしょう。は種期を少しずつずらし、12月からビニルトンネルをかけることで、長期間収穫することができます。

●準備しておくこと

 苦土石灰を施してよく耕しておきます。ポリマルチとビニルトンネルを用意します。

●まきどき

 8月中旬からは種可能だが、9月上旬〜9月下旬が失敗がなく作りやすい。

●品種

 ・武帝
 ・青帝

●作りやすさ

 易

●栽培管理

1 畑の準備

 1週間前に基肥を施してよく耕しておきます。うね幅100cm高さ10cmのうねを作ります(第1図)

基肥(10m2当たり)
  ・たい肥     20kg
  ・苦土石灰     1kg
  ・ヨーリン      1kg
  ・有機化成肥料  2.5kg

第1図 畑の準備
    第1図 畑の準備 

2 は種・育苗

 128穴セルトレイに種子を2粒ずつまき、軽く覆土して、乾燥しないよう、かん水します(第2図)。本葉が出始めたら1本に間引き、本葉3〜4枚まで約20日間育苗します。

第2図 は種と育苗
    第2図 は種と育苗

3 植え付け

 黒ポリマルチをし、雑草防除と、地温確保による生育促進を図ります。本葉3〜4枚のときに株間15cm、条間15cmで4条植えにします(第3図)。植え付け後はたっぷり水をかけましょう。

第3図 定植方法
    第3図 定植方法

4 病害虫防除

 白さび病、ヨトウムシに注意が必要です。ヨトウムシの発生が多い秋植えでは、防虫ネットでトンネル掛けし、虫よけするとよいでしょう(第4図)

第4図 寒冷紗による虫よけ
    第4図 寒冷紗による虫よけ

●収穫

 植え付け後30日ほどの草丈15〜20cmの頃、穫り遅れないように地際から切り取って収穫します(第5図)

第5図 遅れずに収穫する
    第5図 遅れずに収穫する


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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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