カボチャは、アメリカ大陸原産でウリ科の1年生果菜、つる性で雌雄異花であり、世界各地で栽培されています。
吸肥力が旺盛なので、肥料分が多いと茎葉が繁りすぎて着果が不良となります。土壌が肥えている時は、基肥を控え、生育状況を見ながら追肥を行います。
写真1 カボチャ
植えつけ1か月前に10u当たり堆肥20kgを施し、深く耕しておきます。植えつけ1〜2週間前に苦土石灰1kg、ようりん0.4kg、化成肥料1kgを施します。前作の肥料が残っている場合は化成肥料を控えます。
・まきどき:直まき 4月上旬〜5月上旬
・植えどき: 4月下旬〜5月上旬
・品種:セイヨウカボチャ/えびす、みやこ
ニホンカボチャ/黒皮、縮緬
・つくりやすさ:易
定植の1週間くらい前、土の湿り気が適度な時にポリマルチをかけます。定植は晴天日の午前中に行います。植え傷みしやすいため大苗や老化苗の使用を避け、本葉4枚程度の苗をていねいに植えつけます。
なお、ビニルトンネルをかけて保温すると3月中旬から定植できます。初期はトンネル内部にパオパオなどの不織布をべたがけすると活着が促進されます。4月に入り、日中の温度が高くなってきたら裾換気を行って葉の焼けを防ぎます。
確実に着果させるために人工授粉を行います。午前8時までに雄花を摘みとり、花弁やガクを取り除いてから、雌花の柱頭にまんべんなく花粉をこすりつけます。なお、人工授粉を行った日をメモして印を付けておくと収穫時期の目安となります。
うどんこ病が発生しやすいので、予防あるいは初発時に登録のある薬剤で防除します。
(1)セイヨウカボチャの収穫適期
開花後40〜50日。果梗部がコルク化し、亀裂が全面に入った頃で、果実重は2kg前後。なお、収穫後は日陰で1週間程度、風乾するとよいです。
(2)ニホンカボチャの収穫適期
開花後35〜40日。果皮がやや褐色がかり、白粉をふくころで、果実重は1〜1.5kg。
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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