ミョウガはショウガの仲間で、アジア原産といわれています。つぼみのような食べる部分は花らいとほうです。豊かな香りと目を楽しませてくれる紫の色彩から薬味や酢の物に用いられ、天ぷらも人気があります。「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」と言われますが、根拠はないようです。
写真1
第1表 栽培体系表
半陰性の植物なので日当たりの良すぎる乾燥地は避け、夏は涼しく風通しの良い、腐植に富んだ保水力が高く排水の良い畑を選びます。
植えつけ1年目は収量が少なく、本格的な収穫は2年目以降です。
種株は10m2当たり1.5〜2kg用意します。
3月上旬〜4月上旬
・夏ミョウガ(早生):陣田早生、諏訪2号
・秋ミョウガ(中生、晩生):在来種
易
土壌改良資材を植えつけ1ヵ月前頃までに施用します。
・たい肥:10kg/10m2
・苦土石灰:1kg/10m2
2〜3芽があるように、親株の根を分割します(第1図)。
第1図 種株の準備
・地温が15℃以上になると萌芽するので、それまでに植えつけます。
・両側に土を上げながら植え溝を掘ります(第2図)。
・植え溝に種株を15cm間隔で植えつけます(第2図)。
・植えつけ後、覆土の厚さが5cmくらいになるようにうねを整えます。
・うねを整えたあとで、敷きワラを行います(第3図)。
第2図 植え付けの方法
第3図 覆土と敷きワラ
・1回目:萌芽後、化成肥料(1.0〜1.5kg/10m2)を表層に施肥します(第4図)。
・2回目:1年目は生育が遅い部分に追肥します。2年目以降は本葉が7〜8枚になった頃に、化成肥料(0.5kg/10m2)を追肥します(第5図)。
第4図 1回目の追肥
第5図 2回目の追肥
梅雨時には、病害の発生を防ぐため、排水の悪いところに排水溝を設けます。梅雨明け後には、乾燥するほ場ではかん水を行います(第6図)。
第6図 かん水
本葉が12〜13枚頃から出らいします。花らいが十分に大きくなり、先端が固く締まったものを収穫します。花弁が先端より出始めたものは収穫適期を過ぎています(第7図)。
第7図 収穫
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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