花のある暮らしは、生活にうるおいを与えてくれます。庭に咲いた花や野に咲く花、小さなかわいい花たちをいつまでも美しく残してみませんか。
ここでは、押し花の作り方を紹介します。
写真1 かわいい押し花
どんな植物でも押し花にできますが、水分が少なく、花びらの重なりが少ない比較的小さな花が、乾燥に時間がかからないので簡単です。例えばハーブ類、ビオラ、スターチス、カスミソウ、シバザクラ、バーベナ、ミモザなどです。
庭で咲いた花を採取し、本の間にティッシュペーパーを敷き、そこに植物を挟んで仮押しします。花はできるだけ、開花したばかりの形のきれいなものを選びます。葉やつるも利用できます。
採取した植物、電話帳、ティッシュペーパー、重し(約10kg)、押し花乾燥シート(なければ厚めの和紙)、新聞紙(1日分)、ビニル袋(35cm×45cmくらいの密閉式が便利)、ペーパータオル、板
・電話帳のページを開き、両ページにティッシュペーパーを敷き、植物が重ならないように片方のページに並べます(第1図)。
第1図 電話帳で仮押し
・植物を並べたら、植物が動かないように注意して、もう一方のティッシュペーパーごとページを閉じます。
・花びらなどの厚みの薄い材料なら20ページおき、茎付きなど厚みのある材料なら80〜100ページおきくらいに植物を挟んでいきます。
・植物を挟み終えた電話帳は、平らで湿気のない床などに置き、全体に均一に圧力がかかるように上に板を置いて重しを載せ、1時間から1日くらい仮押しします。なお、仮押しは1日より長く行わないようにします。
・電話帳からティッシュペーパーごと植物を引き出し、押し花乾燥シート(又は厚めの和紙)の上に移します。
・上からさらに押し花乾燥シートを重ね、その上にティッシュペーパーに挟んだ別の植物を重ねます。これを繰り返してサンドイッチ状にします(第2図)。重ねるとき、ペーパータオルを挟み込んでいくとクッションになって、うまく仕上がります。
・移し終えたら全体を新聞紙でくるみ、ビニル袋の中に収め、平らなところに置いて上から板を重ね、重しを載せてからビニル袋を密閉します(第2図)。
第2図 植物の押し方
・3〜4日して押し花を取り出し、ピンセットで挟み上げ、ピンとしていたら出来上がりです。
できあがった押し花は湿気にあうと変色するので、作品を作るときまでは乾燥剤や防虫剤と一緒に密閉容器に入れて保存します。
できあがった押し花を使って、しおりやカード、絵を作ってみましょう(第3図)。
第3図 押し花を利用したしおり
写真2 海藻を使った珍しい押し花
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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