アジサイポット栽培に挑戦

                                 【平成20年5月20日掲載】

 アジサイは花房の形や花色により、さまざまな種類があります(第2表、写真2)。ここでは、人気の高いピンク系アジサイのポット栽培について紹介します。


          写真1 ピンク系のポットアジサイ
写真1 ピンク系のポットアジサイ


第1表
 アジサイポット栽培の栽培体系表
第1表 アジサイポット栽培の栽培体系表

第2表 アジサイの品種
第2表 アジサイの品種

写真2 アジサイの花のタイプ(左:ガク型、右:テマリ型)
    写真2 アジサイの花のタイプ(左:ガク型、右:テマリ型)

●挿し木

 挿し木の適期は5〜6月です。挿し穂は7cmほどに切ります。蒸散量を減らすために葉を半分程度に切り(第1図)、72穴のセルトレーに調整ピートを詰め、挿し木します。挿し木後は寒冷紗(60%遮光)で日陰にし、用土を乾燥させないようにかん水管理します。2週間から1か月で発根するので、その後は徐々に日に当てます。

第1図 挿し穂の調製
    第1図 挿し穂の調製

●鉢上げとせん定

 芽先が伸び始め、根が2〜3cmに伸長したら(発根後20〜30日)、3.5号ポットに鉢上げします。用土はピート6:パーライト2:バーミキュライト2を使用し、基肥としてロング180日タイプを1鉢当たり4〜6g与えます。
 7月中旬〜8月中旬に3〜5節を残して摘心します。摘心が遅れると、秋までに側枝の充実が不十分となり、花芽ができません。逆に早すぎると側枝が伸びすぎ、草姿バランスが乱れます。摘心後は露地に並べ、追肥としてIB化成を1鉢当たり4粒与え、9月上旬まで30〜50%の遮光をします。

●鉢替え

 11月に、5号鉢への鉢替えを行います。葉のつけ根にある芽が土に埋もれないように注意して植え付けます。用土は3.5号鉢の場合と同じで、基肥にはロング180日タイプを1鉢当たり4〜6g施用します。

●越冬、仕上げ

 ビニルハウスなどで早く開花させる場合でも、露地で十分に寒さに当て、葉色が赤紫色になって落葉してからハウスへ移します。
 芽が伸び始めたら、追肥としてIB化成を1鉢当たり10粒程度施用します。葉色が淡い場合は、液肥(N-P-K=15-15-15)を1500〜3000倍に希釈して与えます。

●出荷

 直売所等へ出荷する場合は、花が十分に着色し、花弁がよく伸びてから出荷します。枝が広がったものはリングで固定するといいでしょう。できればスリーブ(出荷用の保護フィルム)を掛け、1トレーに5鉢入れて出荷します。


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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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