サトイモ

                               【平成20年3月19日掲載】

 サトイモは稲作よりも歴史のある作物で、縄文時代の主食であったとも言われています。山でとれる山ノイモ(ジネンジョなど)に対して、里で栽培されるためこの名がついています。


          写真1 サトイモ
写真1 サトイモ


第1表
 栽培体系
第1表 栽培体系

●ここがポイント

 高温多湿を好み、乾燥に弱いです。ポリマルチトンネル等で初期生育を促し、かん水に努めて夏場の乾燥を防ぐと収量が増えます。ただし、排水が悪いとよく育たないので、排水条件のよい場所を選んで作付けます。

●準備しておくこと

 種イモは、上手に貯蔵されて消耗の少ないものを種苗店で購入し、10m2当たり25〜30個準備します。敷きわらも準備します。

●植えどき

 4月上旬

●品種

 ・土垂れ
 ・石川早生

●栽培管理

1 種イモの入手

 種イモは4月頃に種苗店で購入します。40〜60gの大きさで、形のよいものを選びましょう。小さ過ぎるもの、芽が欠けたもの、病気のものは避けます(第1図)

第1図 種イモの選び方
    第1図 種イモの選び方

2 うね作り・植えつけ

 植えつけの1週間前に、苦土石灰を10m2当たり1kgまいて土を耕しておきます。植えつけ当日にうねを作り、基肥として化成肥料を10m2当たり1kgまきます。間土をした上に、上下を間違えないように種イモを並べ、土をかけます(第2図)

第2図 植えつけの方法
    第2図 植えつけの方法

3 追肥・土寄せ

 土寄せは子イモの芽を土に埋め、子イモを肥大させる大切な作業です(第3図)
 ・1回目:草丈40〜50cmの頃、株元へ軽く土寄せ。
 ・2回目:6月下旬頃追肥し、株元へ7〜8cm土寄せする。
 ・3回目:梅雨明けの頃、うねの高さが20cm程度に土寄せする。

第3図 土寄せ
    第3図 土寄せ

4 敷きわら・かん水

 乾燥には最も弱い作物です。3回目の土寄せの後、株元に敷きわらし、乾燥する前に忘れずにかん水しましょう(第4図)

第4図 敷きわらとかん水
    第4図 敷きわらとかん水

5 病害虫防除

 アブラムシ、ヨトウムシが発生したら防除します。特にヨトウムシは、若齢幼虫の時の防除に心がけましょう。

6 収穫

 軽い霜に一度あった頃、地際で茎を切り取り、イモを傷つけないよう少し離してシャベルなどで掘り上げます(第5図)。寒さには弱いので、いつまでも放置すると腐り込んできます。わらをのせ白ビニルを掛けておくと、ほ場で貯蔵することができます。

第5図 収穫
    第5図 収穫


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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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