セルリー

                                 【平成19年4月22日掲載】

 みずみずしく育ったセルリーは香り豊かで、可食部は丸く肉厚で繊維が口に残りません。食味はまろやかで、生で食べてもスープに入れてもおいしいセルリー、うまく作りこなすのは少し難しいですが、ぜひ栽培に挑戦しましょう。

写真1 収穫間近のセルリー
写真1 収穫間近のセルリー(写真提供、東三河農林 渥美農業改良普及課)

第1図 セルリーの作型
第1図 セルリーの作型

●ここがポイント

 1 涼しい気候を好み、乾燥を嫌うので、株元にはしっかり水をやる。
 2 敷きわらをすると、土のはね返りや乾燥を防ぐことができる。
 3 肥料を分けて与え、肥切れさせないようにする。

●準備しておくこと

 定植2週間前に、10m2当たり1kgの苦土石灰を全面散布し、よく耕しておく。
定植1週間前に、たい肥を10m2当たり30kg、基肥として化成肥料を同1kg投入し、土と十分に混和する。

●まきどき

 5月上旬〜6月上旬

●品種

 ・「グリーンセルリー」(露地でも作りやすい)
 ・「コーネル619」(栽培はやや難しいが、品質が高い)

●つくりやすさ

 中

●栽培管理

1 育苗

(1) は種
 赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜて用土を作り、育苗箱に入れる。タネをすじ状にまき、覆土はせずにかん水し、新聞紙をかける。新聞紙は発芽したら取り除(第2図)

       第2図 育苗箱には種する

       第2図 育苗箱には種する

(2) 間引き
 本葉1〜2枚の時期に、込み合っているところを間引く(第3図)

       第3図 間引き

       第3図 間引き

(3) 鉢上げ
 本葉3枚の時期に、は種床と同じ用土を用いてポリポット(3号)に鉢上げし、本葉が7〜8枚になるまで育苗する。(第4図)

       第4図 ポリポットに鉢上げする

       第4図 ポリポットに鉢上げする

2 定植

 条間150cmのうねを立ててほ場を準備する。
ポリポットから土ごと苗を取り出し、条間40cm、株間40cmの2条植えで定植する。(第5図)

第5図 条間40cm、株間40cmで定植する

第5図 条間40cm、株間40cmで定植する

3 追肥と敷きわら

 定植から15〜20日後、および40日後の2回に分けて、1u当たり一握り程度の化成肥料を与える。追肥後は敷きわらをして乾燥を防ぐ (第6図)

第6図 乾燥を嫌うので敷きわらをする

第6図 乾燥を嫌うので敷きわらをする

4 病害虫防除

 窒素肥料が多くなりすぎないようにし、バランスのとれた肥培管理を行って病害予防につとめる。斑点病、軟腐病に注意が必要で、予防散布を中心に防除する。
 害虫はハモグリバエ類、ヨトウ類などが問題になる。ほ場周辺の雑草の除去につとめ、発生初期に防除する。

収穫

 定植後、60〜70日後から収穫できる。大きくなった株の、外葉から順にかき取る(第7図)。遅れると硬くなるので、なるべく若いうちに収穫する。

       第7図 大株になったものから順次収穫する

       第7図
 大株になったものから順次収穫する

        写真2 収穫したセルリー

       写真2
 収穫したセルリー(写真提供 東三河農林 渥美農業改良普及課)


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