スイートピーを作ってみよう

                                 【平成20年8月20日掲載】

 スイートピーはイタリア原産で、名前のとおり甘い香りのするマメ科の植物です。春咲き、夏咲き、冬咲き系がありますが、丈夫で育てやすいのは夏咲き系です。花色は白からピンク、赤、青、紫など豊富にあります。


          写真1 スイートピー
写真1 スイートピー


第1表
 スイートピーの栽培体系
第1表 スイートピーの栽培体系

●播種

 種子は10m2当たり70mlほど用意します。スイートピーの発芽適温である20℃前後になる9月下旬〜11月上旬が適期です。種子は1晩水につけてよく吸水させ(第1図)。膨らんだら3号ポットに3〜4粒ずつまいて1cmほど覆土します(第2図)。膨らまない種子は、皮に傷つけると吸水します(第1図)

第1図 種子を吸水させる
    第1図 種子を吸水させる

第2図 播種の方法
    第2図 播種の方法

●間引き、摘心

 1週間ほどで発芽してくるので、弱い苗は間引きします。さらに2週間後、本葉が5〜6枚になったときに4節ほど残して摘心します(第3図)。やがてわき芽が出てくるので、これを整理して2〜3本仕立てとします。

第3図 苗の摘心方法
    第3図 苗の摘心方法

●定植

 土壌の過湿と酸性を嫌うので注意しましょう。日光のよく当たる耕土の深いほ場を選び、石灰を10m2当たり1kg施用します。肥料は10m2当たりの成分量で、窒素100g、リン酸200g、カリ150gを基肥とします。幅60〜65cmのベッドを作っておきます。
 摘心後1週間くらいの苗を、株間20cmで1か所に2株ずつ、根鉢を壊さないように定植します。

●栽培管理

 耐寒性があまりないので、霜よけハウスが必要です。3月になるとつるが伸び出して2mほどになるので、早めに支柱を立て、ネットに誘引します。また、巻きひげは花柄を曲げてしまうので、早めに取り除きます。病害虫は、春のアブラムシとハダニ、うどんこ病に注意します。開花中、液肥などでまめに追肥すると、花着きが良くなります。


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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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