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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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複合性フェロモンによるキャベツ鱗翅目害虫の防除

市川耕治・飯田史生・深谷雅博
摘要:アブラナ科野菜の害虫であるオオタバコガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、ヨトウガ、タマナギンウワバ、コナガを対象に、30ha のキャベツ栽培ほ場に複合性フェロモン剤を処理し、交信かく乱による防除効果について検討した。
 フェロモントラップによる各害虫の成虫誘殺数は、フェロモン処理区では無処理区に比べて低い密度で推移し、高い交信かく乱効果が認められた。また、フェロモン処理区における害虫の交尾率は無処理区に比べて非常に低く、高い交尾阻害効果が認められた。さらに、フェロモン処理区でのキャベツ葉上の各害虫幼虫数は無処理区に比べ少なく推移し、幼虫密度低減効果が認められ、被害も少なかった。また、フェロモン処理をすることにより、農薬の散布回数を慣行の半分程度に削減できることが判明した。

キーワード:オオタバコガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、ヨトウガ、タマナギンウワバ、コナガ、キャベツ、複合性フェロモン、交信かく乱、交尾阻害
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