○愛知県警察情報処理能力検定要綱の制定

平成27年6月15日

総情発甲第156号

この度、警察職員の情報処理に関する知識及び能力の向上に資するため、別記のとおり愛知県警察情報処理能力検定要綱を制定し、平成27年7月1日から実施することとしたので、その適正な運用に努められたい。

なお、愛知県警察情報処理能力検定要綱の制定(平成5年務情・務警発甲第36号)は、廃止する。

別記

1 趣旨

この要綱は、警察職員の情報処理に関する知識及び能力の向上に資することを目的として実施する検定試験(以下「能力検定」という。)に関し、必要な事項を定めるものとする。

2 級位

(1) 能力検定は、初級、中級及び上級に区分して行う。

(2) 能力検定の対象となる知識及び技能は、別表第1の左欄に掲げる能力検定の級位に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げるものとする。

3 実施

(1) 初級及び中級の能力検定は、年1回以上行うものとする。

(2) 上級の能力検定は、警察庁長官が実施する都度、情報管理課長が通知するものとする。

(3) 能力検定は、筆記試験又は電子計算機その他の電子機器を利用した試験により行う。

(4) 各級位の試験時間は、おおむね2時間とする。

(5) 各級位の試験問題は別表第2の試験項目に基づき出題し、試験問題数は20問とする。

4 受検資格

(1) 初級及び中級の能力検定は、全警察職員を対象とする。

(2) 上級については、前年度までに同検定の中級を取得した者とする。

5 受検の申請

(1) 能力検定の受検を希望する者は、所属の長(以下「所属長」という。)に申し出るものとする。

(2) 所属長は、所属の警察職員から受検の申し出を受けた場合には、情報処理能力検定受検申請書(別記様式。以下「申請書」という。)を作成し、総務部長(情報管理課長経由)に申請するものとする。

(3) 総務部長は、申請書による審査の結果、受検することが適当と認める場合は申請者に受検させることができる。

(4) 情報管理課長は、上級の能力検定の受検資格を有する者のうち、受検を希望する者を、当該警察職員の所属する所属長と協議の上、警察庁に推薦することができる。

6 合格の決定

能力検定は、各級位とも試験問題の正解が60パーセント以上の者を合格とする。

7 合格の通知等

(1) 情報管理課長は、能力検定に合格した職員(以下「合格者」という。)の所属する所属長に対し、当該合格者が取得した級位及び合格年月日を通知するものとする。

(2) 情報管理課長は、次に掲げる事項を愛知県警察情報管理システムに登録するものとする。

ア 合格者の所属、階級、氏名及び職員番号

イ 取得した級位及び合格年月日

8 能力検定の特例

(1) 上位の能力検定の級を取得した者は、下位の能力検定の級を取得したものとみなす。

(2) 総務部長は、上級を除いた能力検定を受検する者が、専科教養又は各種講習会を受講したものであって、別表第1に定める知識及び技能を有していると認められる場合には、改めて能力検定を行うことなく当該検定に合格したものとすることができる。

(3) 出向、派遣、学校入校等により、愛知県警察以外の実施機関(警察庁(警察大学校及び科学警察研究所を含む。)、皇宮警察本部、管区警察局、東京都警察情報通信部、北海道警察情報通信部及び都道府県警察をいう。)において取得した能力検定の級位については、愛知県警察において同等の級位を取得したものとみなす。

9 事務の委任等

(1) 総務部長は、情報管理課長に能力検定に関する事務を行わせるものとする。

(2) この要綱に定めるもののほか、能力検定の実施に関する細目的事項は、実施の都度、総務部長が定める。

〔平30情管発甲105号平31総情発甲34号・本別記一部改正〕

別表第1

〔平30情管発甲105号・本表一部改正〕

級位

知識及び技能

初級

1 愛知県警察情報セキュリティに関する規程(平成30年愛知県警察本部訓令第20号)第2条第5号に規定する警察情報システムの基本的な操作に必要な知識及び技能

2 情報処理業務に係る各種法令、情報セキュリティに関する知識等であって、警察情報システムの基本的な操作に必要なもの

中級

1 情報処理に関する技術を利用した業務改善を実施するために必要な知識及び技能

2 上司の指導の下、警察情報システムを設計、開発、整備及び運用するために必要な知識及び技能

3 情報処理業務に係る各種法令、情報セキュリティに関する知識等であって、業務で利用するソフトウェアの応用並びに警察情報システムの操作についての職員に対する指導及び教養に必要なもの

上級

1 自ら警察情報システムの設計、開発、整備、運用、管理及び監査が可能な知識並びに技能

2 情報処理業務に係る各種法令、情報セキュリティに関する知識等であって、警察情報システムの設計、開発、整備、運用、管理及び監査に必要なもの

別表第2

試験項目

試験の項目

出題範囲

初級

中級

上級

1 情報処理における各種法令等に関する知識




(1) 個人情報の保護に関する事項

(2) 警察情報セキュリティポリシーに関する事項

(3) 警察情報管理システムに係る通達等に関する事項

(4) その他関連法規に関する事項

2 コンピュータシステムに関する知識




(1) ハードウェア、システムに関する事項

(2) ソフトウェアに関する事項

(3) ネットワークに関する事項

(4) データベースに関する事項

(5) 情報セキュリティに関する事項

3 アプリケーションの利用に関する知識(オフィスツール)



4 アプリケーション(マークアップ言語、マクロ)及びプログラミングに関する基礎的知識



5 プログラミングに関する知識



6 システム開発及び管理に関する知識




(1) 設計に関する事項



(2) テストに関する事項



(3) 開発管理に関する事項



(4) システム監査に関する事項



〔平31総情発甲34号・旧様式1一部改正、令元務警発甲93号・本様式一部改正〕

画像

愛知県警察情報処理能力検定要綱の制定

平成27年6月15日 総情発甲第156号

(令和元年5月1日施行)

体系情報
第2編 務/第2章 情報管理
沿革情報
平成27年6月15日 総情発甲第156号
平成30年 情管発甲第105号
平成31年 総情発甲第34号
令和元年 務警発甲第93号