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あいちデジタルアイランドプロジェクトの事業実施について ~2030年に訪れる近未来がここに!~
愛知県では、中部国際空港島及び周辺地域(常滑市。以下「当該エリア」という。)を、5G等デジタル技術を活用した革新的事業・サービスのオープンイノベーションフィールドに位置付け、2030年に導入が見込まれる近未来の事業・サービスを、2025年度を目途に実装することを目指す「あいちデジタルアイランドプロジェクト」を本年度立ち上げました(6月23日発表済み。)。
この度、本プロジェクトの一環として、当該エリア内の魅力向上につながる5G等デジタル技術の社会実装を目的とした支援事業(3事業)及び当該エリアを活用した民間企業による5G等デジタル技術の実証実験の支援事業(1事業)を以下のとおり実施しますのでお知らせします。
1 5G等デジタル技術の社会実装を目的とした支援事業
5Gによる低遅延での国際コミュニケーションの実証実験や5G環境下でのアバターロボット※1を活用した実証実験を実施します。また、人流/属性データ等の取得・活用に向けた調査事業を行います。
(1) 5G等デジタル技術を活用した国際コミュニケーションの実証実験
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(名古屋市東区)に事業委託
現実空間とデジタル空間等を融合した近未来の国際会議や、バーチャル体験を起点に現実の観光地へ誘引する新たな観光を目指し、海外と5Gを活用した国際通信で結び、ホログラム※2及びメタバース※3を活用した実証実験を以下のとおり実施します。
通信先 |
シンガポール |
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主なデジタル技術 |
ホログラム・5G |
メタバース・5G |
|
ユースケース |
国際会議 |
国際会議 |
国際観光 |
実証テーマ |
海外であっても心理的距離を感じさせない近未来の会議 |
リアルとバーチャルがミックスした近未来の会議 |
バーチャル体験を起点とした新たな観光PR |
内容・特徴 |
・ホログラムを活用した心理的距離のないコミュニケーション ・5Gを活用した高速大容量通信により海外との距離を感じさせない低遅延でのやりとり |
・メタバースを活用した海外とのコミュニケーション ・リアルでの展示会等の様子をメタバースにおいてライブ配信し、会議参加者に共有 |
・3Dで再現された観光スポットが配置されたメタバースを散策 ・観光地の360°映像をメタバースで体感 |
実施時期 |
2023年2月25日(土曜日) |
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場 所 |
愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)(常滑市) |
(2) アバターロボットを活用した実証実験
avatarin(アバターイン)株式会社(東京都)に事業委託
遠隔地にいる人が、目的の場所に設置したアバターロボットを操作することで、時間・空間の制約及び身体の制約から解放され、どこにいても現地での体験や就労等を可能にする、近未来の生活様式が実現された世界を再現します。
また、5G等の技術を活用することで、将来を見据えたアバターロボットの実装化における課題(通信不具合・障害物との接触等)の解決に向けて取り組みます。
開催場所 |
愛知県国際展示場 (Aichi Sky Expo) (常滑市) |
中部国際空港 (フライト・オブ・ドリームズ) (常滑市) |
イオンモール常滑 (常滑市) |
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ユースケース |
展示会参加 |
社会見学 |
ショッピング |
実証テーマ |
遠隔地からの参加が容易な新しい展示会 |
新しい教育につながる臨場感のある授業体験 |
あたかも現地にいるかのような次世代の買い物体験 |
内容・特徴 |
・5G環境下における、アバターロボットを介した遠隔地からの展示会参加 ・5G環境下において、同時多数接続性を活かし、複数台のロボットを展示会場で稼働 |
・学生を対象に、アバターロボットを用いて現地とのリアルタイムの講義や解説を実施 ・講師陣とコミュニケーションを取りながら、航空機及び展示パネル等を見学 |
・自宅等からアバターロボットを操作し、モール内の買い物を体験 ・実装に向けたビジネスモデル検討のため、店内における移動性や実用性(商品の色・柄・質感などの見え方等)を検証 |
実施時期 |
2023年2月 |
○今後の状況により、実証実験の内容について変更の可能性あり。
(3) データ利活用検討調査
ミヤコトリコ株式会社(東京都)に事業委託
愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)及び中部国際空港を中心とした施設(以下「当該施設等」という。)における人流/属性データ等の取得・活用に向け、当該施設等における人流/属性データ等の取得・活用に関する課題やニーズなどについて調査を行います。
また、テック企業やスタートアップ等に対して、当該施設等における人流/属性データ等を活用した事業創出の可能性などのヒアリングを実施し、結果を整理します。
その上で、当該施設等において取得すべき人流/属性データ等やその活用方法について社会実装可能なビジネスモデルの構築・整理を行います。
実施時期:2022年9月~2023年3月(予定)
2 5G等デジタル技術の実証実験の支援事業
PwC(ピーダブリュ―シー)コンサルティング合同会社(東京都)に事業委託
(1) ビジネスマッチングコーディネート
5G等デジタル技術を保有する国内外の企業と当該エリアにて事業を展開している企業や施設とのビジネスマッチングをコーディネートすることで、近未来の技術の実証実験を促進します。
(2) デジタルイノベーションワンストップ窓口
当窓口は、5G等のデジタル技術を活用して課題解決をしたい当該エリアに立地する企業・施設(ニーズ側)と、技術導入を進めたいソリューション提供企業(シーズ側)の橋渡し役に加え、当該エリア外に立地する企業が、実証フィールドとして活用する場合のサポートも担います。
(3) 国内外の先進的テック企業、スタートアップ等の誘引・集積促進
先進テック企業やスタートアップ、デジタル関係企業が参画する等のオープンコミュニティ※4に対し、本プロジェクトのPR活動を実施し連携を図ります。
※1 |
アバターロボット |
社会課題解決のために開発した、通信により自分の分身のように動かすことができるロボット |
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※2 |
ホログラム |
空中に映像を浮かび上がらせる技術 |
※3 |
メタバース |
インターネット上の仮想空間 |
※4 |
オープンコミュニティ |
さまざまな企業・団体に所属する人々がその垣根を超えて交流するコミュニティ |
このページに関する問合せ先
愛知県経済産業局産業部産業振興課
次世代産業室 デジタル技術活用促進グループ
担当:内山、岡本(尚)、稲吉
電話:052-954-7495
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp