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【知事会見】中国支援機関連携事業の成果について(2021年度版)
愛知県は、2018年10月に「Aichi-Startup戦略」を策定し、この戦略に沿って、スタートアップ・エコシステムの形成・充実に努めています。
その一環として、世界でも有数のスタートアップ育成の取組を行っている中国・清華大学と2019年9月に、同国・上海交通大学と2019年11月に連携協定を締結し、2020年度から具体的な連携プログラムとして、「Aichi China Innovation Program」を行い、愛知独自のスタートアップ・エコシステムの醸成・構築、そして愛知県・中国のビジネスチャンスの創出を行っています。
同プログラムでは、清華大学の関連組織で、これまで5,000以上のスタートアップ支援実績があるTUS(タス)ホールディングスと連携した「中国市場理解連続セミナー」や県内スタートアップの中国へのビジネス展開を支援する「県内スタートアップ支援プログラム」、中国スタートアップと県内企業との協業を目的とした「マッチングプログラム」を実施してきました。また、上海交通大学とも連携プログラムを実施しています。
この度、昨年度実施した事業の成果を中心に、これまでに実施した中国支援機関連携事業の成果の概要及び今後の事業について、別添のとおりお知らせします。
中国支援機関連携事業成果報告(2021年度版) [PDFファイル/550KB]
(参考1)愛知県と海外の支援機関との連携一覧
(参考2)清華大学(TUSホールディングス)について
- 名 称 清華大学
- 設 立 1911年
- 学 部 78学部
- 学 生 数 約48,000人
- 概要:卒業生に習近平(しゅうきんぺい)現最高指導者や胡錦涛(こきんとう)前国家主席を輩出する総合大学(所在地:北京市)。工学、応用物理学、生物学のほか、人材育成と科学研究にも定評がある。最近では特に最先端科学技術分野に力を入れており、2017年にはAI無人システム研究センター、AIインテリジェント・コネクテッド・ビークル及び交通研究センター、ソフトウェア電子技術研究センターなどを設立した。
大学ランキングはアジア1位、世界16位(イギリスの教育専門誌Times Higher Education発表の2022年度版の世界大学ランキング)。
スタートアップ支援は、傘下の事業体(企業)「TUSホールディングス」が担当。同社は国家級のインキュベーターとして多数の支援プロジェクトを通じ、これまで5,000以上のスタートアップ支援実績を有する。
なお、スタートアップ支援人材の育成を図るため、2021年度には、県職員1名をTUSホールディングスのグループ会社に派遣。
(参考3)上海交通大学について
- 名 称 上海交通大学
- 設 立 1896年
- 学 部 30学部
- 学 生 数 約52,000人
- 概要:卒業生に江沢民(こうたくみん)元国家主席などを輩出する総合大学(所在地:上海市)。強みのある学術分野として、医療・ヘルスケア、理工学及び社会科学が挙げられる。
2001年に中国科技部、教育部により国家サイエンスパークとして認定された、上海交通大学国家サイエンスパークにおいて、スタートアップ向けインキュベーションの運営やイノベーション・スタートアップ人材の育成等を行っている。
(参考4)浙江大学について
- 名 称 浙江大学
- 設 立 1897年
- 学 部 36学部
- 学 生 数 約55,000人
- 概要:浙江省に位置する総合大学(所在地:杭州市)。強みのある学術分野として、数学、科学、機械工学、光工学、材料科学工学、動力工学及び熱物理、電気工学、制御科学工学などが挙げられる。2008年には浙江大学サイエンスパーク企業投資有限公司を設立し、科学技術プロジェクトや企業への投資に注力している。
また、杭州にはアリババを中心としたスタートアップ・エコシステムがあることから、中国政府が杭州のシリコンバレーを目指し提唱した、ドリームタウン構想に浙江省や杭州市が呼応し、敷地や施設を用意。浙江大学卒業生の起業をサポートするアクセラレーターもあり、約800社が入居している。
なお、浙江大学とも覚書の締結について合意しており、締結に向けた準備を進めている。
このページに関する問合せ先
愛知県経済産業局革新事業創造部
スタートアップ推進課海外連携グループ
担当:冨樫、堀部、深尾
電話:052-954-7474
内線:5181、5180
メール:startup@aichi.pref.lg.jp