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中部国際空港島及びその周辺地域における自動運転実証実験の実施について

ページID:0425636 掲載日:2022年10月13日更新 印刷ページ表示

 

​​中部国際空港島及びその周辺地域において自動運転の社会実装を見据えた実証実験を実施します

愛知県は、全国に先駆けて2016 年度から自動運転の実証実験を積み重ね、5G※1・遠隔監視・路車間協調等を活用した自動走行の技術を磨き上げ、自動運転によるビジネスモデルの構築を進めています。
本年度は、社会実装に向けた取組を更に深化させ、交通事業者等が実運行で再現可能なビジネスモデルの構築を目指し、3地域で実証実験に取り組んでいます(6月23 日発表済み。)。
この実証実験の一環として、中部国際空港・常滑市りんくう町・常滑駅周辺(全て常滑市内)において、「磁気マーカシステム※2・ビッグデータ※3を活用した安心・安全で利便性の高い運行」をテーマに、空港利用者等の移動手段を想定した実証実験を行います。
本年度の特徴として、磁気マーカシステム「GMPS」※2を活用した有料の自動車専用道路※4(中部国際空港連絡道路)での走行を日本で初めて実施します。また、携帯電話の位置情報等のビッグデータを活用した移動需要予測を実施し、時間帯等により変動する移動需要に合わせた最適な配車管理の有効性検証を行います。その他にも、一元的な遠隔管制※5の下での複数台運行をより実践的なものとするため、5G・AI 等の技術の活用検証も行います。

1 実施日程

2022年10月28日(金曜日)、 10月31日(月曜日)から11月6日(日曜日)まで 計8日間

※天候等の条件により、内容が変更になる場合があります。

実施日程

日程

時間帯

発車時刻

ルート

試乗者

10月28日(金曜日)

午前9時45分~

午前10時30分

午前9時45分

午前10時15分

A/B

愛知県知事

午前11時30分~

午後1時25分

午前11時30分/午後0時05分

C

報道機関

午後0時40分/午後1時10分

D

午後1時35分~

午後2時35分

午後1時35分/午後1時55分/

午後2時15分

F

10月31日(月曜日)~

11月2日(水曜日)

午前9時~

午後5時

■実証実験関係者

午後1時/午後2時/午後3時/

午後4時/午後5時

■一般(当日受付)

移動需要に応じて運行予定

実証実験関係者

一般(当日受付)

午前9時/午前10時/午前11時/

午後1時/午後2時/午後3時/

午後4時

実証実験関係者

11月4日(金曜日)

午前9時~

午後5時

■実証実験関係者

午前9時/午前10時/午前11時/

午後2時/午後3時/午後4時

■一般(当日受付)

移動需要に応じて運行予定

実証実験関係者

一般(当日受付)

午前9時/午前10時/午前11時/

午後1時/午後2時/午後3時/

午後4時

実証実験関係者

11月3日(木曜日・祝日)、

11月5日(土曜日)、

11月6日(日曜日)

■一般(当日受付)

移動需要に応じて運行予定

■一般(事前予約)

午前9時/午前10時/午前11時/

午後2時/午後3時/午後4時

一般(当日受付)

一般(事前予約)

午前9時/午前10時/午前11時/

午後1時/午後2時/午後3時/

午後4時

一般(当日受付)

2 実施場所及び走行ルート

パークアンドライド※6ルートと市街地ルートを同時運行
※天候等の条件により、内容が変更になる場合があります。

【パークアンドライドルート】
将来的に、対岸部にマイカーを駐車し自動運転バスに乗り継いで中部国際空港へ移動することを想定したルート

【市街地ルート】
常滑市りんくう地区における観光客等の周遊を想定したルート

ルート

A

B

市街地ルート

パークアンドライドルート

経路

出発点

名鉄常滑駅

知多バス 半田・常滑線 4番のりば

イオンモール常滑

経由

終着点

イオンモール常滑

中部国際空港 アクセスプラザ1階

空港バスのりば9番停留所

距離

約3.5km

約5.3km

試乗者等

愛知県知事

愛知県知事

 

ルート

C

D

パークアンドライドルート

パークアンドライドルート

経路

出発点

中部国際空港 アクセスプラザ1階

空港バスのりば9番停留所

中部国際空港 アクセスプラザ1階

空港バスのりば9番停留所

経由

イオンモール常滑

終着点

中部国際空港 アクセスプラザ1階

空港バスのりば9番停留所

イオンモール常滑

距離

往路 約5.1km

復路 約5.3km

約5.1km

試乗者等

報道機関(TV局等)

報道機関(新聞・Web・雑誌等)

 

ルート

E

F

パークアンドライドルート

市街地ルート

経路

出発点

イオンモール常滑

イオンモール常滑

経由

中部国際空港 アクセスプラザ1階

空港バスのりば9番停留所

名鉄常滑駅

知多バス 半田・常滑線 4番のりば

終着点

イオンモール常滑

イオンモール常滑

距離

往路 約5.3km

復路 約5.1km

往路 約4.0km

復路 約3.5km

試乗者等

  • 実証実験関係者
  • 一般(事前予約が必要なバスと不要なバスがあります)
  • 報道機関
  • 実証実験関係者
  • 一般(事前予約は不要です)

​ルート詳細
S:出発点/G:終着点
※ 往路/復路があるルートは、経由地となるポイントを便宜上G とS に分けて表記

ルートA

ルートA

ルートB

ルートB

ルートC

ルートC

ルートD

ルートD

ルートE

ルートE

ルートF

ルートF

3 使用車両(計3台)

使用車両

ルート

車両

自動運転システム構築企業

試乗定員

/便

仕様

パーク

アンド

ライド

小型バス

ポンチョ

先進モビリティ株式会社(茨城県つくば市)

7人

  • GNSS※7高精度位置情報、磁気マーカシステム「GMPS」、3D(三次元)地図と車両センサ情報等を組み合わせ、自車位置検出を多重化した自動運転

小型EV※8バス

J6

先進モビリティ株式会社(茨城県つくば市)

8人

  • GNSS高精度位置情報、磁気マーカシステム「GMPS」、3D(三次元)地図と車両センサ情報等を組み合わせ、自車位置検出を多重化した自動運転
  • 排出ガスがなく、環境負荷を考慮した車両

市街地

大型バス

レインボー

アイサンテクノロジー株式会社(名古屋市中区)、

埼玉工業大学(埼玉県深谷市)

13人

  • 自動運転OS「Autoware※9」及び事前に取得する高精度3Dマップを使用して走行

4 実証実験の特徴

(1) 磁気マーカシステム「GMPS」を活用した有料の自動車専用道路での走行

GNSSによる自己位置推定技術に加えて、一般道及び自動車専用道路(中部国際空港連絡道路)の一部に、悪天候時に備えて安定性向上を図るために磁気マーカを敷設して、自己位置推定技術を冗長化※10 させます。有料の自動車専用道路に愛知製鋼株式会社が提供する磁気マーカシステム「GMPS」を活用して自動運転の運行を行うのは、日本初の取組となります。
また、GNSS 信号の受信が困難な自動車専用道路の料金所にも磁気マーカを敷設し、安定した走行を行います。

磁気マーカイメージ

(2) ビッグデータ等を活用した移動需要に合わせた最適な配車

将来の移動需要の予測は、携帯電話の位置情報をもとに、場所・曜日・時間帯ごとの人の移動に係る統計データを算出し、機械学習※11を経て行います。本実証ではパークアンドライドルートにおいて、混雑が予想される場合には、定時運行便に加え、需要に応じて別の1台を配車することにより、利用者の利便性を高めます。

(3) 実装に向けて利用者のニーズがあるルートでの検証

パークアンドライドルートでは、中部国際空港島と常滑市りんくう地域を結ぶシャトルバスにより空港利用者・観光客の周遊を促進することを想定して運行します。両地区を結ぶ自動車専用道路を含むルートにおける安全性確保の有効性検証と課題抽出を行います。
市街地ルートでは、イオンモール常滑を始めとするりんくう地域、常滑駅周辺に点在する商業施設・集客スポットを周遊できるルートを想定して運行し、本ルートの受容性評価とともに市街地走行における安全性確保の有効性検証と課題抽出を行います。

(4)自動運転車両の複数同時監視と5G やAI 映像解析※12技術等を活用した危険個所リスクの検出

本実証では、パークアンドライドルート及び市街地ルートにて計3 台のバス車両を同時運行することに加え、走行ルート上や車両内に設置した複数のカメラ(路側/車載カメラ)を5G 等に接続して映像伝送し、複数車両の運行状況を遠隔管制室にて一元的に監視します。
一元的な監視をより実践的なものとするため、路側カメラから取得した映像に対してAI映像解析等の技術を駆使することで、歩行者や他車両等の動きを予測し、遠隔監視員がより早く危険を検知できるようにします。
路側カメラにはENWA(エンワ)株式会社の提供する映像伝送システム「DiCaster(ディーキャスター)」を採用することで、専用の機材を用意することなく、スマートフォンにて高精細な映像を低遅延で伝送します。
車載カメラには株式会社東海理化が提供する画像処理システムを活用することで、遠隔監視の複数の画像を統合し、車両周囲の死角が少なくなるような映像を伝送します。
これらの技術によって、更なる自動運転車両の安全な運行と遠隔監視員の負荷軽減を目指します。

5 事業実施体制

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社を幹事会社とする共同体で事業実施

事業実施体制

企業名等

主な役割

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社/株式会社NTTドコモ

事業統括、車両調達、遠隔管制システムの提供、人流データの提供、通信環境構築、5Gを活用したソリューションの提供

先進モビリティ株式会社

自動運転バス車両の提供、走行調律作業の実施

アイサンテクノロジー株式会社

3Dマップの作製、走行調律作業の実施

 

埼玉工業大学

自動運転バス車両の提供

株式会社ティアフォー

自動運転OS Autowareの運用支援

岡谷鋼機株式会社

社会実装に向けたアドバイス

損害保険ジャパン株式会社

自動運転リスクアセスメント

名鉄バス株式会社/知多乗合株式会社

遠隔管制者、車内保安員、交通事業者としての運行支援

愛知道路コンセッション株式会社

中部国際空港連絡道路において磁気マーカシステムを活用するための環境提供

シーキューブ株式会社

磁気マーカ敷設

愛知製鋼株式会社

磁気マーカシステム「GMPS」の提供

イオンモール常滑

遠隔管制室の設置場所提供等

株式会社東海理化

遠隔監視の映像を統合するシステムの提供

 

協力会社等

企業名等

主な役割

中部国際空港株式会社

実証実験場所の提供

常滑市

実証実験場所の提供

ENWA株式会社

映像伝送システムの提供

 

6 一般の方の試乗について

(1) 日程

2022年10月31日(月曜日)から11月6日(日曜日)まで

(2)使用車両・実施内容

使用車両・実施内容

ルート

車両

自動運転システム構築企業

試乗定員

/便

実施内容等

パーク

アンド

ライド

小型バス

ポンチョ

先進モビリティ株式会社(茨城県つくば市)

7人

  • イオンモール常滑⇔中部国際空港アクセスプラザ間を往復で運行。
  • 移動需要予測に連動した運行となるため、時刻表はありません。
  • 事前予約は不要のため、直接乗り場までお越しください。

小型EVバス

J6

先進モビリティ株式会社(茨城県つくば市)

8人

  • イオンモール常滑⇔中部国際空港アクセスプラザ間を往復で運行。
  • 定時運行です。
  • 事前予約が必要なため、後述の専用サイトから予約してください。

市街地

大型バス

レインボー

アイサンテクノロジー株式会社(名古屋市中区)、

埼玉工業大学(埼玉県深谷市)

13人

  • イオンモール常滑⇔名鉄常滑駅間を往復で運行。
  • 定時運行です。
  • 往路/復路ともに、「ボートレース北」に一時停車します。
  • 事前予約は不要のため、直接乗り場までお越しください。

(3) 申込方法

小型EVバスは11月3日、5日、6日のみ試乗可能です。事前に以下の申込専用サイトでの予約が必要となりますので、試乗時間や注意事項等をよく御確認の上、試乗時間の1時間前までに専用サイトから予約してください。

(申込専用サイト) https://coubic.com/2022-aichi-jidounten

また、当日は発車時刻の15分前までには受付を行ってください。その際、予約受付メールを持参してください。(スマートフォン等によるメール画面の表示でも可)
その他の2つのバスについては、当日受付となります。受付場所は小型EVバスの受付場所と同じくイオンモール常滑の駐車場内(シャトルバス乗り場)となりますので、直接受付までお越しください。

7 空港制限区域内での実証について

本実証では、空港内で旅客輸送を行うランプバス※13を想定した運行を実施します。本年度は小型EV バスを用いて航空機の発着が多い国内線側のエリアで運行し、より実装に近づけた実証を行います。
なお、本実証は実証実験関係者のみの試乗となり、一般の方は御試乗いただけません。
※ 天候等の条件により、内容が変更になる場合があります。

(1)日程

2022年10月31日(月曜日)から11月2日()まで​

日程等

日程

時間帯

発車時刻※

試乗者

10月31日(月曜日)~

11月2日(水曜日)

午前9時~

午前11時30分

午前9時/午前10時/午前11時

実証実験関係者

 

※発車時刻は目安であり、当日の航空機の運行状況に応じて調整予定。

(2)実施場所及び走行ルート

経路

出発点

第1ターミナル

経由

オープンスポット(200番台)

終着点

第1ターミナル

距離

約2.0km

試乗者等

実証実験関係者

制限区域ルート

(3) 使用車両

使用車両

車両

自動運転システム構築企業

試乗定員

/便

仕様

小型EVバス

J6

先進モビリティ株式会社(茨城県つくば市)

8人

  • GNSS高精度位置情報、3D(三次元)地図と車両センサ情報等を組み合わせ、自車位置検出を多重化した自動運転及び一部遠隔制御(発車・停車のみ)
  • 排出ガスがなく、環境負荷を考慮した車両
  • 一部区間において、運転席無人での運行を予定

用語説明・補足

※1 5G

通信キャリアがサービスとしてスタートした第5世代移動通信システム。

高速、大容量通信が特徴。

※2 磁気マーカシステム

   「GMPS」

道路に敷設された磁気を発するマーカを、車両に取り付けられた高感度磁気センサで読み取り自己位置推定し、自動運転を支援するシステム「GMPS(Global Magnetic Positioning System)」は、愛知製鋼株式会社の登録商標。
詳細については愛知製鋼株式会社のWebサイトを参照。

https://www.aichi-steel.co.jp/smart/mi/gmps/

※3 ビッグデータ

様々な種類や形式のデータを含む、巨大なデータ群のこと。

※4 自動車専用道路

道路法に基づき道路管理者によって指定された自動車のみの一般交通に供される道路のこと。

※5 遠隔管制

自動運転車両の運行を遠隔からの映像をもとに管理・制御すること。

※6 パークアンドライド

自宅から目的地まで自家用車で向かうのではなく、途中の駅や停留所に駐車し、そこから公共交通機関に乗り換えて目的地まで移動する方法。

※7 GNSS

Global Navigation Satellite Systemの略。人工衛星から発射される信号を用いて自己位置などの測位を行う技術。

※8 EV

Electric Vehicleの略で、電気自動車のこと。車載バッテリーに充電を行い、モーターを動力として走行するため、排出ガスが発生しない。

※9 Autoware

自動運転システム用オープンソースソフトウェア。

The Autoware Foundationの登録商標。

※10 冗長化

あるシステムが何らかの要因で動作しない場合に備えて、別の方法で動作が継続できるようにする方法。本実証では車両の位置情報を認識するために複数の方法を用いる。

※11 機械学習

データ分析手法の1つ。コンピュータを用いることでデータを反復的に学習し、発見されたパターンに基づいて予測や分類など様々なタスクの実行を実現する。

※12 AI映像解析

AIにあらかじめ車両や人物等を学習させ、カメラに映った映像の内容を解析する技術。

※13 ランプバス

空港施設(ターミナルビル)と、空港施設から離れた駐機場との間の乗客輸送を行うバス。

 

このページに関する問合せ先

愛知県経済産業局産業部産業振興課次世代産業室
デジタル技術活用促進グループ
電話:052-954-7495
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp