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STATION Ai事業計画地における土壌汚染に係る報告について
愛知県スタートアップ支援拠点STATION Aiの事業計画地(名古屋市昭和区)内において、土壌汚染調査を実施したところ、土壌汚染等対策基準(土壌溶出量基準)を超える鉛及び砒素(ひそ)が確認されたため、「市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例」(以下、「条例」という。)第57条の2に基づき、担当官庁である名古屋市に報告しました。
その報告の概要を下記のとおりお知らせします。
1 調査対象地
愛知県スタートアップ支援拠点STATION Aiの事業計画地
名古屋市昭和区鶴舞一丁目201番、202番、203番及び204番
2 報告内容
(1)報告年月日
2023年5月10日(水曜日)
(2)調査実施期間
2023年4月18日(火曜日)から2023年5月8日(月曜日)まで
(3)調査項目
条例施行細則に規定する特定有害物質全26物質など
(4)調査結果
土壌汚染等対策基準の土壌溶出量基準を超過したものは、次表のとおり。
特定有害 |
測定結果 |
基準に対する |
土壌溶出量 |
超過地点/調査地点 |
---|---|---|---|---|
鉛及び |
0.04mg/L |
4.0倍 |
0.01mg/L以下 |
1/1 |
砒素及び |
0.04mg/L |
4.0倍 |
0.01mg/L以下 |
1/1 |
3 土壌汚染への対応
土壌汚染が判明した土は不透水シートで覆い、汚染土壌の飛散や雨水の浸透等による汚染拡大防止の措置を実施しております。名古屋市と協議の上、引き続き、適切に対策を実施してまいります。
4 調査対象地の概要
調査対象地(地番):名古屋市昭和区鶴舞一丁目201番、202番、203番及び204番
調査対象地の面積:7,303.87平方メートル
特定有害物質の使用状況等:登記簿謄本、住宅地図や航空写真等の資料から、1959年から1969年までは公園、1970年から2013年までは、愛知県勤労会館が存在。また、愛知県勤労会館取壊し後の2014年から2021年までは空地となっており、特定有害物質の使用履歴はありません。
5 土壌汚染の原因
当該地において、鉛及び砒素その化合物を含む2物質の使用履歴は確認されておらず、原因は不明です。
(参考)基準を超過した特定有害物質について
・ 鉛及びその化合物
人が鉛を体内に取り込む可能性があるのは、食物や飲み水、呼吸によると考えられます。また、乳幼児はものをしゃぶるため、土壌や室内の塵などから体内に取り込まれる割合が大人より高くなっています。体内に取り込まれた鉛は血中などに分布したあと、90%以上が骨に沈着します。主に尿に含まれて排泄されますが、体内の濃度が半分になるには約5年かかり、長く体内に残ります。
・ 砒素及びその化合物
急性の中毒症状としては、めまい、頭痛、四肢の脱力、全身疼痛、麻痺、呼吸困難、角質化や色素沈着などの皮膚への影響、下痢を伴う胃腸障害、腎障害、末梢神経障害が報告されており、砒素化合物の致死量は体重1 kg 当たり1.5~500 mg と考えられています。
慢性の中毒症状としては、砒素に汚染された井戸水を飲んだことによって、皮膚の角質化や色素沈着、末梢性神経症、皮膚がん、末梢循環器不全などが報告されています。
(出典:公益財団法人 日本環境協会「土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン」)
このページに関する問合せ先
愛知県経済産業局革新事業創造部スタートアップ推進課
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