
(ゆうげんがいしゃ あさのまえんげい)
園芸
- 所在地
- 設楽町西納庫字駒ヶ原177
- Tel
- 0536-65-0340
新しい
植物農家の
スタイル


観葉植物を育てる仕事
麻野間園芸(あさのまえんげい)は観賞(かんしょう)用植物を生産する植物農家です。農業用ハウスの中で、気温や水やり、土の栄養管理に注意しながら、年間で100品種以上の植物を育て花市場へ出荷しています。そのなかには、自社で作ったオリジナルのシクラメンや、ぷっくりとした見た目が人気の多肉植物、海外から種を輸入して育てた珍しい草花など、多種多様な植物があります。これら観賞用の植物は、美しい見た目や香りで私たちの暮らしに彩りを与えてくれています。
シクラメンの生産地
みなさんは、愛知県が全国有数のシクラメンの生産地だって知っていますか?ここ設楽町でもシクラメンの栽培が盛んで、山間地の涼しい気候が、品質の良いシクラメンを育てるのに適していると評判です!

麻野間園芸代表取締役
麻野間達矢さん ヒストリー
東京での修業時代
農業大学を卒業後、「海外でいろいろな経験がしたい!」とワーキングホリデーの制度を使って1年間カナダでの生活を体験。当時は農家になる前に、花市場に就職して、植物の流通のことなどを学ぶことが一般的でしたが、「流通よりも売り方を学びたい」という自分の直感を信じて、帰国後、東京の有名なガーデンセンター「オザキフラワーパーク」で働くことを選びました。
植物農家のこれからを考える
オザキフラワーパークは、やりたいことは何でも経験させてくれるが、自分から動かないと仕事がないという職場でした。そのなかで麻野間さんは、同僚の花の仕入れに勝手について市場へ行くなど、持ち前の好奇心の強さを発揮して様々なことを学びます。そうしているうちに、「限定品」や「オリジナル品種」と付いた商品が、通常の2倍ほどの値段で売れることを知り、「これからの植物農家は自分だけのオリジナルの植物、個性が重要だ」と確信します。
もっと植物を学ぶため世界へ
植物の品種開発を学ぶため、育種家(いくしゅか)の第一人者である、西川公一郎(にしかわこういちろう)さんがいる南米の国「エクアドル」に渡ります。赤道直下で一年を通して気候が変わらないエクアドルは、植物の品種開発に最適です。西川さんの教えのもと、恵まれた環境の中で、日本で学ぶよりも3、4年早く様々な知識や技術を修得することができました。さらにペルーやボリビア、ブラジルを旅しながら、各地に生息する植物を見てまわりました。この海外での経験により、広い視野でものごとを考えられるようになり、現在の仕事や会社の経営に役立っています。



日本に帰国した麻野間さんが
目の当たりにしたのは…
- 植物農家を取り巻く
厳しい現実 - 現在、日本全国で徐々に植物農家が減少し、花の売上も下がっています。その原因として、植物という「いきもの」を扱う農家の、働く環境の問題があります。


今までの考え方を変えよう!
「遊べる花屋」をオープン
農家が抱える問題を解決する方法の一つとして誕生したのが、植物を販売するカフェ「遊べる花屋」です。麻野間さんが考える新たな働き方や、植物農家だからこそできるアイデアがつまったチャレンジです。

仕事と家族の時間を一緒に
仕事が忙しくて家族との時間を作れないことをどうするか、に対する答えが「仕事と家族で過ごす時間の境目を無くす」という考えです。具体的には、職場である農業用ハウスの近くに植物を販売するカフェ「遊べる花屋」をオープンさせ、店内と敷地に子どもが遊べるスペースと広場を設置し、カフェの経営を奥さんに担当してもらうことにしました。これなら、麻野間さんがハウスと店舗を行き来して仕事をしながら、いつでも家族とのコミュニケーションやふれあいの時間を作ることができます。
「売り方」を変える!
一般的には、農家は市場へ農作物を出荷して収入を得ます。遊べる花屋を経営することで、市場を通さずに、店舗で直接、お客さんに植物を販売することが可能になりました。自分で販売することで、市場に払っていた手数料がかからなくなり、商品の価格を抑えることができます。価格が安くなるので買う人が増え、売上がアップします。また、カフェとして、植物を買いに来る目的以外の人にも利用してもらえるので、その分も売上をプラスすることができます。
植物をテーマに観光地化!
2024年6月、隣接する500坪の広々とした土地に、観光農園「星庭」がオープン。標高900mにある入園無料のガーデンで、夏でも涼しく、標高の高い場所でしか見られない植物を始め、この場所ならではの植物がたくさん植えられています。一部の植物はすぐとなりにある園芸専門店で購入することも可能。その他、この星庭のスペースで、様々なイベントや結婚式もどんどん開催していきたいと考えています。
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岡本 圭介(おかもと けいすけ)さん
- 植物の葉で魅せる庭、たくさんの花で彩る庭など、ゾーンごとに異なる植物の魅力が楽しめる庭を作りました。多くの方に来ていただき、喜んでもらえるとうれしいです。
