
(そばどころ ちゃぜんいち)
そば店
- 所在地
- 東栄町御園字坂場118-10
- Tel
- 0536-76-0621
山の上に
ポツンと
人気店!

世界が認めたそばの味
茶禅一は、山の峠にポツンと一軒建っているそば屋です。店舗以外に何もない、どちらかというと不便な場所にありますが、かつて旅館だった建物を改装した店内は、平日休日問わずお客さんで賑わっており、予約が取りづらいほどの人気店。そばの素材と味にとことんこだわった美味しさが評判になり、2019年には世界的権威のあるミシュランガイドにも掲載されました。

ミシュランガイド
愛知・岐阜・三重 2019 特別版
ビブグルマンに選出!
ミシュランガイドって何?
フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が発行するガイドブックで、世界中のレストランやホテルを、3段階の「星」や「鍵」で評価することで有名です。ビブグルマンは、高級ではないけれど、価格以上の満足感が得られる料理を提供するお店に送られる称号です。
茶禅一3種のそば
ぜひ当店の
茶そばを味わって!

ポイントは二層構造
通常の茶そばとは違い、茶禅一は2つの異なるそばを二層に貼り合わせたそばを提供しています。通常よりも手間がかかり、それぞれのそばの水分や乾燥する時間も違うので、作るのは大変ですが、お客さんに茶禅一らしいそばで喜んでもらいたいとの想いで、二層にこだわっています。

お茶は自家製
標高700メートルの山の頂にある茶畑は、陽当たりが良く、昼夜で大きな寒暖差があり、お茶作りに最適な環境です。さらに、農薬を一切使わない有機栽培で、最も香りの良い「一番茶」のみ収穫するというこだわりよう。そうやって大切に育てたお茶をお客様に提供しています。
眺める景色もごちそう
「雲上のそば屋」と呼ばれることもある茶禅一。併設したテラスからは、眼下に広がるのどかな山里の風景や、天候や時間帯によっては山間に湧きたつ雄大な「雲海」を見ることができます。この景色を目当てに訪れるお客さんも多いそうです。
波乱万丈!
人気店への道のり
存続の危機!
家族会議
店主の尾林さんは、大学卒業後、奥三河の建設会社で働いていました。32歳の時、家業のお茶作りで東栄町を盛り上げたいと、勤めていた会社を辞め、お茶作りに専念。しかし、お茶農家だけでは経営が成り立たず、このままでは家族全員、路頭に迷うと危機感を抱き、お茶を使った新事業のアイデアを家族会議で話し合いました。
家族を残して…
32歳の決断!
家族会議の結果、「そば屋」が採択されました。理由は、そばは日本伝統の食文化でお茶との相性が良いこと、そばなら不便な場所に店があってもお客さんが来てくれるだろうという2つです。しかし、そば作りは全くの素人で何の経験もなかった尾林さん。まずは、「そば打ち」の勉強のため、32歳にして東京のそば教室に通うことになりました。
いざ開店!
でも、お客さんが来ない
追い込まれて入門したそばの世界ですが、そば教室での学びのなかで、そばの奥深さに気づきだんだんと魅了されたという尾林さん。東栄町に戻り、茶禅一を開店した後も、どうやったらより美味しいそばを作ることができるか、各地の名店を食べ歩き、書物や資料を読み漁る日々を過ごします。しかし、飲食店の経営は甘いものではなく、開店当初はお客さんがゼロという日もあったそうです。
研究の日々、
そして、転機が!
たとえお客さんが来なくとも、美味しいそば作りへの情熱が途切れることはありませんでした。そばの原料にこだわり、水にこだわり、ひたすらシンプルにそば作りにまい進します。そんな姿勢が徐々にお客さんを呼び、そのお客さんが口コミで広めてさらに多くのお客さんが来店するようになりました。そして、茶禅一を一躍有名にしたあの出来事が起こります。
予約が取りづらい
超人気店に!
ある日、一人で来店した上品な男性客が帰り際に、ミシュランガイドの掲載候補になっていると声をかけて来ました。尾林さんは「なぜタイヤの営業が?」と思ったそうですが、ミシュランガイドを調べてすぐに世界的なグルメガイドに茶禅一が載るかもしれないと心踊ったそうです。掲載後、その反響はすさまじく、11時開店のところ、朝7時から店の前には行列ができ、1日150食しかそばが作れないのに、朝8時には150人以上が待つ状態が毎日続きました。4時間以上待っても食べられないお客さんがいることに心を痛めた尾林さん。完全予約制にして、来店されたお客さんには、茶禅一のそばを味わってもらえるようにしました。
かき氷も大人気!
茶禅一のかき氷も隠れた人気商品です。美味しい水で作った氷を繊細に削り、ふわっと口の中で溶けるかき氷に仕上げています。テラス席から眼下の絶景を眺めながら食べるのが、茶禅一の美味しいそばと並ぶ、名物になっています。

