花祭(はなまつり)

人と人を
つなぐ
伝統の祭り

花祭の風景

花祭とは

  • 奥三河の冬の風物詩

    花祭は毎年11月から1月にかけて、設楽町、東栄町、豊根村の10以上の地域で行われ、豊作や無病息災(むびょうそくさい)を願う神事として、代々地域に受け継がれてきました。

    花祭とは
  • 700年以上の歴史

    その起源は、今から700年以上前の鎌倉時代にまでさかのぼると言われており、国の「重要無形民俗文化財」にも指定されている歴史的価値の高い奥三河の伝統行事です。

    花祭とは
  • 地域ごとに違う個性

    花祭と言えば、巨大な鬼の面と、「テーホヘ、テホヘ」という独特なかけ声が特徴です。長い年月のなかで、行事の進行、かけ声、拍子や舞い方など、それぞれの地域で独自の進化をとげ、同じものは一つもないと言われています。

    花祭とは
  • 地域を越えたつながり

    戦後、豊橋市には、土地の開拓やダム建設の影響で、豊根村から多くの人が移住してきました。彼らはふるさとを想い、この地でも花祭を開催。現在も豊橋にある「御幸神社(みゆきじんじゃ)」にて毎年1月4日に行われています。

    花祭とは

花祭の流れ

其の一【神迎え】

釜で湯を沸かしながら、八百万(やおよろず)の神々を舞庭(まいど)にお迎えし、祭りが始まります。

花祭の流れ
其の二【舞始め】

注連縄(しめなわ)に囲まれた舞庭を、市の舞(一の舞)や地固めなどで清めるところから花祭の舞は始まります。

花祭の流れ
其の三【舞】

花の舞で初舞台を踏み、年齢に応じて持ち物、舞の難しさが変わります。個人による祈願の舞も行われます。

花祭の流れ
其の四【鬼】

花祭の中でも最も重要とされる鬼。大地に新しい活力を吹きこみ、五穀豊穣(ごこくほうじょう)、無病息災をもたらすと言われています。

花祭の流れ
其の五【湯ばやし】

藁(わら)を束ねたタワシ(湯たぶさ)を持って舞い、終盤で釜の中の湯を振りかけます。この湯を浴びると、1年健康に暮らせると言われています。

花祭の流れ
其の六【神送り】

舞が終わり、神々を鎮め、元の場所へと送ると長かった花祭が終わりを迎えます。

花祭の流れ
観光資源として注目
観光資源として注目

花祭はかつて、知る人ぞ知る郷土の祭りでしたが、道路が整備され、奥三河への交通の便が向上したことと、インスタグラムなどのSNSによる情報発信の効果で、いろいろなメディアに取り上げられる機会が多くなり、地域外でも花祭の存在が知られるようになってきました。遠方から見物に訪れる観光客や毎年のように祭りに参加する常連客も増え、奥三河の地域活性化と知名度アップに一役買っています。

地域をつなぐ絆
地域をつなぐ絆

花祭は、親から子へ、子からまたその子へと、何代にも渡って受け継がれてきました。祭りの時期は、地域の皆で協力して準備を行い、当日は一緒になって舞い踊ります。人と人、世代をつなぐ絆として、地域にとって大切な役割を担っています。過疎化や高齢化の問題を抱える奥三河ですが、花祭が大好きで、地元に残ったり、帰ってきたりする若者がいます。花祭に魅了されて移住してくる人もいます。この奥三河の貴重な文化を、次の世代、未来へとつないでいきましょう。

花祭の魅力

花祭の魅力

地域をつなぐこの伝統の祭りを続けていけるよう、イベントやワークショップを通じて花祭の魅力を伝えています。みなさんにも、花祭の面白さ、奥深さが伝わるとうれしいです。

東栄町観光まちづくり協会職員
伊藤 拓真(いとう たくま)さん

花祭の魅力

我が家は代々、鬼を舞う役を担っています。一晩中踊る祭りなので、体力的にしんどい部分はありますが、祭りの一体感や高揚感は他では味わえない体験です。

そば処 茶禅一
尾林 威行(おばやし たけゆき)さん

花祭マップ

ミッション

花祭をもっと
調べてみよう!

  • 花祭会館

    花祭を知らない人にも分かりやすいように、お面、衣装、祭具、古文書(こもんじょ)や映像資料を用いてわかりやすく説明しています。また、祭りの臨場感を伝えるために作られた舞庭には、衣装を付けた人形が配され、花祭の雰囲気を感じることができます。

    花祭とは

花祭の情報サイト