設楽町

小早川武史さん

(こばやかわたけし)

チョウザメの養殖
学習塾の運営など

所在地
豊根村

地域の
活性化に
チャレンジ!

水槽をバックに立つ小早川さん

安定よりも
チャレンジを選ぶ!

大学時代に感じた疑問

名古屋出身で東京の大学に進学した小早川さん。大学3年生までは普通の企業に就職するつもりで、就職活動では大手銀行から内定をもらっていました。しかし、ふと「大企業に入れば、高い給料をもらえて、周囲にいい顔ができる。でもそれは本当に自分のやりたい仕事なのか?」と疑問を感じました。

マラソンで海外留学

そんな時、高校から続けている得意のマラソンを生かして、オーストラリアに短期間の留学をする機会を得ました。異国の地でフルマラソンに参加し、現地の人たちと交流することで、小早川さんのなかの価値観が大きく変化しました。

マラソンで海外留学
今までと違う価値観にふれる

「現地の人たちは、本当に楽しそうに、自分のペースを大切にして暮らしています。順位が悪くても、マラソンが終われば楽しくみんなで酒を飲む。毎回、何がいけなかったのか反省会を開いていた自分との違いに、驚くとともに新鮮な感動を覚えました」と言います。

今までと違う価値観にふれる
いざ豊根村へ

この留学での体験が背中を押し、新しいことへのチャレンジを小早川さんに決断させました。豊根村でチョウザメの養殖を行うため、「地域おこし協力隊」の制度を利用して、大学在学中に豊根村に生活の拠点を移しました。

初めての場所で
未知の生物の養殖に挑む!

チョウザメ

豊根村を活動の場に選んだのは、チョウザメの養殖とその卵「キャビア」の生産に取り組むためです。移住先として他の市町村も検討しましたが、豊根村は「チョウザメで村を盛り上げていくんだ」という明確で具体的なビジョンがあったところに共感したそうです。しかし、チョウザメはおろか、魚の養殖経験など無い小早川さんにとっては、全てが手探りでのスタートです。

  • 養殖場近くの川
  • チョウザメの側面
  • チョウザメの腹
  • 養殖場の水槽
  • 川の水をパイプを通して水槽へ流し込む

チョウザメ養殖の先駆者である、トヨネフィッシュファーマーズの熊谷仁志(くまがいひとし)さんや、豊根村役場の支援を受けながら、小さな水槽から養殖をスタート。養殖場近くの川から水を引き、豊根村のきれいな自然の水が常に水槽を満たすようにして、チョウザメを飼育しています。しかし、チョウザメは身が食べられるようになるまで5~6年、キャビアが採れるまで最低10年はかかると言われています。小早川さんのチャレンジはまだまだ続きます。

キャビアが採れるまであと4年!
キャビアはどれでしょう?

自然とチョウザメを相手に
奮闘の日々

  • 毎日のエサやり

  • 水槽の掃除

  • 水の取り入れ口の掃除

  • 秋は落ち葉の掃除

生き物を相手にする養殖の仕事は楽なものではありません。毎日きちんと世話をしなければ、すぐに病気になって死んでしまいます。台風や大雨の際には、一晩中水槽の様子を見ることもあります。その他、事務作業や自身のYouTubeチャンネルの編集など、小早川さんの仕事は山のようにあります。大変ですが、チョウザメの養殖で豊根村を元気にするという目標があるから、前向きに楽しみながら、毎日仕事に取り組むことができています。

たんすいぎょ養殖
YouTube チャンネル
(外部リンク)

いろいろな顔を持つ小早川さん

  • 豊根村唯一の塾講師

    豊根中学校の寮だった施設や小早川さんの自宅、オンラインで、村の子どもたちに授業を行っています。その他、予約制で家庭教師も引き受けています。

    講義中の小早川さん
  • ランニング教室のコーチ

    隔週の水曜と木曜の夜には、ランニング教室を豊根小中学校のグラウンドで開催。学生時代にマラソンに取り組んだ経験を生かして、子どもから大人まで、30人ほどを指導しています。

    受講生と一緒にマラソンをする小早川さん
  • 駅伝の監督・選手

    毎年開催される愛知駅伝の、豊根村チームの選手兼監督でもある小早川さん。毎回最下位が定位置となっている豊根村の順位を一つでも上げられるよう、指導にも熱が入ります。

    チームの子ども達との集合写真
  • マラソンランナー

    愛知県東三河地域と静岡県遠州地域で開かれる四つのマラソン大会の記録に応じてポイントが付与される「三遠マラソンシリーズ」に参加しています。2023年度の総合成績で、小早川さんは「50歳未満・男性の部」で2位にランクインしました。

    出荷段階まで成長した鶏の写真

小早川さんからみんなにメッセージ

小早川 武史(こばやかわ たけし)さん
ミッション

チャレンジしたいことを
話してみよう!

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